歯周病と全身の関係🏥

こんにちは
歯科衛生士の村井です

少しずつ日が長くなってきて、暖かい日も増えてきましたね薄手のコートでお出かけできる日もあったりして、るんるんで春服を着ています。春になるとパステルカラーを着たくなりませんか?今年買った春服は黄色だったり、黄緑だったり、華やかな色ばかりですあとは、トレンチコートが定番で可愛いですよね。海外の人がトレンチコートとデニムをサラッと着こなしているのを見ると憧れてしまいますまだ朝夜は冷えるので風邪を引かないように、のんびり春を待ちましょう

さて、今回は歯周病と全身の関係についてお話しします
歯周病の原因となる細菌などが血管内に入り、臓器にまで移行したりすることで、さまざまな全身疾患の進行、増悪、発症などと深く関連していることが知られています。
その中でも代表的なものをいくつかご紹介しますね

①糖尿病
歯周病と糖尿病の関係は1990年台初めから多くの報告があることで知られています。糖尿病の方はそうでない方と比較して歯肉炎や歯周病が多く、進行も早いのです。そのため、歯周病は糖尿病の第6の合併症であると提唱されています。そして歯周病になると、糖尿病が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。糖尿病の方への歯周病の治療には抗菌薬が有効ですが、毎日の歯磨きでしっかり歯垢を落とせていないと意味がありません

②誤嚥性肺炎
肺炎に死亡は近年増加しており、癌、心疾患に次いで3位となっています。ご高齢の方の肺炎の多くは誤嚥性肺炎であり、咳反射の低下などによって、誤嚥が起こり、歯周病の細菌が直接気管の中に侵入することで起こると考えられています。ですから、歯周病治療や、毎日の歯磨きによる歯垢(口腔内細菌)の減少は肺炎の発症を低下させるのです

③脳梗塞
脳の血管のプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んできて脳の血管ぎ詰まる病気です。歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になりやすいと言われています。

④骨粗鬆症
骨粗鬆症と歯周病の関係にはエストロゲンという女性ホルモンが関係しています。特に閉経後の骨粗鬆症はエストロゲンの欠乏によって引き起こされます。エストロゲンの分泌が少なくなると、全身の骨が脆くなるとともに、歯を支える骨も脆くなります。また、歯周ポケット内では、炎症を引き起こす物質が作られ、歯周病の進行が加速されると考えられています。

いかがでしたか?他にも肥満や関節リウマチ、低体重児出産、早産など、歯周病は全身と深く関連があるのです。