冬の感染症について

こんにちは(^^)保育士の佐々木です。

12月といえば、クリスマス🎄ですが、すっかり寒くなり季節柄色々な病気が流行る困った時期でもありますね。

今回は冬に大人も子どもも気を付けたい感染症について、お話していきたいと思います。

冬は気温と湿度が低いため、鼻や喉の粘膜が弱まり感染症にかかりやすくなります。

ウイルスや細菌は低温・低湿度を好むため、冬は夏よりも長く生存することができ感染力が強くなります。

加えて、空気が乾燥しているとウイルスがより遠くまで飛ぶようになるため、咳やくしゃみによる感染範囲が広がり感染スピードもあがります。

また、冬は人の体も体温が下がることでウイルスや細菌に対する免疫力が落ちたり、夏に比べて水分摂取量が少ないため、喉や気管支の粘膜が乾燥しウイルスに感染しやすい状態になっています。

 

◇インフルエンザ

病原体:インフルエンザウイルス

症状:寒け、高熱、頭痛、関節や筋肉痛、だるさなどの症状があらわれます。

激しい咳が出ることも多く、熱は40度近くまで上がることもあります。

だるさなどの症状は34日で治まり、多くの場合、熱も含めて1週間前後で治ります。

発熱や全身の症状が突然現れるA型、微熱や平熱のこともあり、消化器系の症状が特徴のB型などがあります。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:12

出席、出勤の目安: 発症した後5日経過かつ、熱が下がって3日を経過していること。

 

◇ロタウイルス感染症

病原体:ロタウイルス

症状:嘔吐や下痢、発熱が起こり、その他のウイルス性胃腸炎と比較して症状が強いです。

6か月~3歳の乳幼児に多くみられます。白色便性下痢症(白痢)と言われる米のとぎ汁のような白色の下痢便が特徴で、激しい嘔吐や下痢により脱水を起こしやすくなります。

通常、発熱は2日、嘔吐は2日、下痢は1週間程度で治まります。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:13

出席、出勤の目安:下痢、嘔吐などの症状が軽くなり、全身状態がよいこと。

 

◇溶連菌感染症

病原体:溶連菌

症状:3839度の熱や喉の痛み、扁桃腺の腫れが出た後に全身に小さくて赤い発疹が出たり、舌にイチゴのようなブツブツが現れます。風邪と違って咳や鼻水が出ないのも特徴です。

感染経路:飛沫感染、接触感染

潜伏期間:25

出席、出勤の目安:抗生剤の服用24時間以上経っていて、全身の状態が良いこと。

感染症予防には手洗いやうがいといった自分でできる方法を含め、室内の温度や湿度をしっかり管理することが大切です。

基本は手洗いで、帰宅後、食事前、トイレの後などの適切なタイミングでしっかりと手を洗いましょう。

そして栄養バランスのとれた食事や規則正しい生活、十分な睡眠や休息をとって体の抵抗力を高めることも有効です。

また、感染症の中には予防接種を受けることで予防できるものも多くあります。流行前や決められた時期に受けることで、重症化を防ぐことができたり、発症をある程度抑えることができます。

もし感染症にかかったら、薬を飲むことが一番大事なことではなく、まず安静にして、睡眠と栄養と水分を十分に補給することが重要です。

病気や感染症を怖いものと捉えるのではなく、感染した場合にしっかり対応するためにも、病気や感染症の知識を深めましょう。そして、忙しい年末を元気に過ごし新しい年を迎えたいですね(^ ^)

                                                                         

参照:生活向上web