乳幼児突然死症候群とは?

皆さんこんにちは、保育士兼歯科助手の山邊です。最近は日中でも、顔が痛くなるような寒い日も出てきましたね。体調を崩しやすい時期ですし、コロナウイルスやインフルエンザなども心配されていますが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。私は寒さに負けないよう、子どもたちと頑張ってお散歩の際は、たくさん身体を動かすようにしています。手洗い、うがいなどを徹底していきながら、寒いこの季節を元気に過ごしていきましょう。

 

さて今回は、乳幼児突然死症候群(SIDS)についてお話ししていきたいと思います。あまり聞いたことがないというかたがほとんどかもしれませんが、名前だけをみても恐いですよね。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、それまで健康状態に何の問題もなかった赤ちゃんが、睡眠中に突然死亡するという病気です。生後0~6か月の乳児に多いと言われています。残念ながらはっきりとした原因は分かっておらず、決定的な防止策はありません。しかし、日頃から乳幼児突然死症候群に対して予防意識を持ち続け、出来る限りの危険因子を取り除く必要があります。

ここからは、予防策についてをお伝えしていきます。

①うつ伏せ寝をさせない

はっきりとした因果関係は分かっていませんが、仰向け寝に比べて、うつ伏せ寝のほうが発症率が高いと言われています。特に月齢が低い乳児は、うつ伏せ寝をすると呼吸がしにくくなり危険ですので、必ずうつ伏せ寝をさせないようにしましょう。

②布団は柔らかいものより固いものを

布団やマットが柔らかいと、体が沈んで窒息する恐れがあります。出来るだけ固いものを選びましょう。また、子どものまわりにガーゼなどの顔にかかるものや、すたいなどの巻き付くもの、人形やぬいぐるみなどは、呼吸の妨げや窒息の原因となることがあるので、置くのはやめましょう。

③子どもを一人にしない

睡眠中のの様子が分かるように、子どもと同室で過ごすようにしましょう。別室にいると異変に気付くのが遅れて、その後の対応にも遅れが出てしまう恐れがあります。睡眠中の子どもを一人置いての外出などは、絶対にしないようにしましょう。

④子どものそばでタバコを吸わない

タバコの煙も危険因子の一つと言われています。家族全員で気を付けることが大切です。妊娠中の喫煙も、赤ちゃんの体調が増えにくいなど、発育に悪影響がありますので、タバコはなるべく吸わないようにしましょう。

⑤出来るだけ栄養がいっぱいの母乳を

栄養バランスに優れた母乳は、あかちゃんの免疫力を高める働きがあります。さらに、母乳によって母子の密接な関係を築くことは、乳幼児突然死症候群の予防に効果的だと言われています。

 

11月は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の強化月間でした。託児室でも寝ているお子さんや、スタッフの託児室のお昼寝の時間などは、毎回5分おきに睡眠時の状態をチェックしています。