口と歯の気になる症状(続編)

こんにちは。歯科医師の高橋(克)です。

ところで、口内炎ってつらいですよね。私事で申し訳ございませんが、少し前に口内炎が長引き、食べ物がしみて大変つらい思いをしていました。

そんな訳で、本日は口内炎についてまとめてみました。

 

口内炎の分類

所見より カタル性口内炎 アフタ性口内炎 潰瘍性口内炎

痛みの有無より 有痛性口内炎(ベーチェット病など) 無痛性口内炎(全身性エリテマトーデスなど)

細菌性のもの カタル性口内炎 壊死性潰瘍性口内炎 壊疽性口内炎 ジフテリア性口内炎

しょう紅熱性口内炎 淋病性口内炎など

ウイルス感染によるもの 単純疱疹 帯状疱疹 手足口病 麻疹など

その他 放射線性口内炎

 

原因

細菌やウイルスに感染することによる発症もあるが、偏食による鉄分やビタミンの不足、ストレスや睡眠不足

不正咬合や物理的な刺激(歯ブラシや食べ物や義歯などが、粘膜を傷つける。口の中を噛むなど。)

唾液の不足や口腔内の乾燥、口腔内の衛生状況の悪化など。体質(食物アレルギーや口腔粘膜が薄い方など)。

ビタミン欠乏症の症状など。

 

治療

基本的に歯科や耳鼻咽喉科、口腔外科で行う。また皮膚科や内科でも治療可能なところもある。

ただし全身疾患に起因するものは、その疾患の専門家による治療が第一である。とされている。

軟膏

ステロイドやシコンエキスなど。抗炎症薬を含む軟膏を患部に塗布する方法。口腔用のデキサルチン軟膏が多い。

貼り薬

抗炎症薬を含んだパッチを貼る方法。患部が保護される。

ビタミン剤

主にビタミンBの不足が原因と思われる口内炎につて用いられる方法。内服薬が主だが、注射や点滴を用いて投与される場合もある。

レーザー治療

レーザー光を用いてアフタの部分を焼く方法。(但し歯科医院でも処置できる所とできないところがあるので、レーザー処置希望な場合は、事前に来院希望の歯科医院に電話等でお問い合わせは必要です。)

民間療法

蜂蜜を塗る。

うがいするなど。

 

今年の夏は、人と人との接触する機会が少なかったことで、細菌性のものや、ウイルス性のもの、例えばヘルパンギーナなどの口内炎は例年と比較して、罹患数が減少しているようです。

しかし、その他の原因、すなわち、偏食による鉄分不足やビタミン不足、ストレスや睡眠不足などが、自己免疫力の低下を招き、口内炎の症状が悪化してしまう方もいるようです。

そのようになった時には、市販薬などで痛みを我慢せず、かかりつけ医に相談されると適切な処置をしていただけると思いますので、さらに悪化する前に早めの受診をお勧めします。

(参考文献ウィキペディアより抜粋)