妊娠中の歯科治療について

こんにちは!歯科助手の山家です!
暑い日が続く中ですが、コロナウイルスの感染予防も忘れてはいけないためマスクが欠かせないですよね😢
コロナウイルスにかかってしまう前に、熱中症で倒れては元も子もないですから、水分補給をしっかりして、屋外の人が少ないところでは一瞬マスクを外すなどして、残りの夏も乗り切っていきましょうね🌻

今回は妊娠中の歯科治療についてお話して行きたいと思います🦷🤰 妊娠中の治療は可能なのか?と疑問を持つ方も少なくないと思います。一般的には妊娠安定期(16週〜)の治療が可能です。そのほかの時期でもお母さんの体調の状態や治療の内容によっては治療可能なので、ぜひ一度相談してみてください! まずエックス線撮影についてです。 歯科治療でおこなわれるエックス線撮影の放射線量は、1年間に人体が浴びる自然放射線量と比べて微量です。 歯科用のエックス線撮影は腹部からも離れており、お腹の赤ちゃんへの放射線の影響は無視できるレベルです。さらに鉛が入った、防護エプロンを着用することで被曝量を軽減できます。ですが、エックス線撮影は必要最小限にとどめるべきでしょう。 一方、エックス線撮影から得られる情報によって正しい診断、治療ができることも事実です。虫歯がどれくらい進行しているのか、歯の根っこの状態はどうか、顎の骨の状態はどうかなど、見ただけではわからない情報を得ることができます。 次に局部麻酔についてです。当院では麻酔時の痛みを軽減するために初めにキシロカインという表面麻酔を塗り、その後おもに2%リドカイン製剤(オーラ注®)というもので局部麻酔をしていきます。 妊娠中にこの局所麻酔を投与してもお腹の赤ちゃんへの危険性はほとんどないことが報告されています。治療の内容にもよりますが、疼痛によるストレスを考えると、安定期(16週~)であれば局所麻酔は使用した方がよいでしょう。 最後にお母さんが虫歯だと赤ちゃんも虫歯になってしまうのかということについてです。 虫歯になりやすい歯の性質、唾液の性質など、遺伝的なものも確かにあります。 またむし歯菌の量によっても影響されていることは知られています。むし歯菌はお母さんから赤ちゃんに伝播すると言われていますから、お母さんのむし歯も早く治療してできるだけ感染しないようにしましょう。 それよりも、小さい子供のむし歯は、育つ環境に左右されることが多いものです。哺乳瓶に入れてジュースやスポーツドリンクを常に与えたり、炭酸飲料を早い時期から与えるといった飲み物の与え方、歯が生えているのに歯磨きの練習を始めていない、仕上げ磨きをしていないという歯磨き習慣など、さまざまな生活習慣が赤ちゃんのむし歯をつくります。 妊娠中は食事がつわりなどで食生活が偏りがちです。赤ちゃんが生まれたらできるだけ3食規則正しく食べ、だらだら食べはやめましょう。また食後の歯磨き習慣をしっかり守りましょう。 子供のうちに正しい食生活、歯磨き習慣を身につけられる様にしましょう。

参考文献 http://dent-hosp.ndu.ac.jp/nduhosp/sp/detail/page/66#