歯周病について

こんにちは。

衛生士の澤谷です。

8月の終わりとは思えないくらいの厳しい暑さが続いていますね。

私はお盆休みに実家がある秋田県に帰省したのですが、仙台よりも気温が高い日が多かったので、外に出るだけで汗が出るくらいとても暑かったです。笑

休みの日は、日中はとても暑いので買い物以外は極力外に出ないようにしていましたが、今より気温が下がってきたら色んなところに行きたいと思いました(今はコロナが流行っているので、そこに気をつけながら…)。

さて、今回は歯周病について書きたいと思います。

・歯周病
歯周病とは歯周組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)に発症する疾患の総称で、その原因、発症の時期、臨床症状などによっていくつかの異なる病態に分類されます。

歯周病のほとんどは、プラーク中の細菌が原因で生じた炎症性疾患で、その炎症が歯肉に限局しているものを歯肉炎と呼ばれます。
炎症が歯周組織に広がり、真性の歯周ポケットが形成されたものが歯周炎です。

 

・歯肉炎と歯周炎の違い
・歯周病の初期段階である「歯肉炎」にみられる症状は、歯と歯の間の歯肉の赤みを帯びた腫れ、歯肉からの出血です。また、歯肉の腫れにより歯肉溝(歯と歯肉の溝)は深くなり、歯肉ポケットを形成します。ただ、歯肉の炎症は歯肉辺縁に限局されるため、歯槽骨の吸収は見られません。

・「歯周炎」とは、歯肉炎が進行した状態です。歯肉炎の時に見られていた歯肉の赤み・腫れ・出血だけでなく、歯と歯肉の間にある溝の歯周ポケットへの変化です。この歯周ポケット内にプラークが入り込むと、さらに炎症が進み、歯槽骨の吸収が起こります。歯槽骨の吸収が起こると、歯肉が下がり歯の根が露出してしまうこともあります。

また、進行度合いによっては、歯の揺れ・歯肉からの排膿、歯肉が下がったことで露出した根の知覚過敏などの症状も見られます。

・歯肉炎に適した磨き方
歯周炎になってしまった場合、歯の揺れ具合、進行具合によっては治療が必要になることもありますが、歯肉炎の段階ではそれに適した歯磨きの仕方をすることで進行を抑えることができます。

1 鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、毛先が曲がらないような軽い力で磨きます(大抵の人は力が入りすぎています)。

2 歯ブラシの毛は歯と歯ぐきに対して直角になるようにあて、2~3mm程度で小刻みに前後に振動させます。

3 一度に磨くのは1~2本の歯で、一箇所につき20回以上、小刻みに振動させます。
歯の裏や奥で毛先を直角に当てにくい場合は、45度に当てます。