歯科とはどんな診療科ですか 2

 こんにちは。歯科医師の角田です。
 最近の情勢もあり、家で過ごすことが多くなりましたが、皆さんいかが過ごされていますか。私は最近では自炊をしたり、映画をみたりと…普段はやらなかった事をやってみています。特に映画にはハマっていますね。患者さんや、スタッフからお勧めを聞いて、いろいろと勉強している最中です。うまく、家にいる時間を活用していきたいですね。
 それでは、今回も4月の歯の豆知識ということで、前回に引き続き、歯科はどういった病気、症状を診察する診療科なのか、まとめさせていただければと思います。
小児歯科
 小児歯科は、小児の治療を主に担当とする診療科ですが、その内容は非常に多岐に渡ります。大人と同じように虫歯、根の病気、外傷などへの治療はもちろんですが、小児に特有なものとしては、噛み合わせなど、口腔の発育に関与する診療科に当たります。
 また、患児の協力が得られなかったり、全身的な疾患のために、一般の歯科医院では治療が困難な症例に関しては、東北大学病院の小児歯科を紹介をさせて頂くこともあります。大学病院においては、レストレーナーとよばれる小児の体動を抑制する機器など、設備も充実している他、全身麻酔を使用して、同時に多数歯に対して処置を行うような治療も行っています。
 また、大学病院には言語聴覚士も在籍しているために、発語や構音への治療も行っています。
矯正歯科
 矯正歯科は矯正治療を担当する診療科ですが、矯正の目的は審美だけではありません。勿論、口元を美しく見せるための矯正治療もありますが、口腔内を機能的にする目的のために行う矯正治療もあります。例えば、外傷により歯を喪失してしまったり、先天的に欠如歯がある場合など、理想的な口腔内に近づけるために矯正治療が選択されることもあります。
 また、矯正治療においては歯列全体を動かすだけではなく、1歯2歯など少数歯を動かす治療もあります。この場合、動かす歯の状態にもよりますが、比較的治療の期間としては、歯列全体を動かすよりも早く終わる傾向があります。
 以上、2つの診療科について紹介させていただきました。
 小児歯科と矯正歯科は、口腔内の発育に関与する部分もあり、共通点も多い診療科です。
 次回は別の診療科についても、まとめさせていただければと思います。何かと病気が怖い毎日ですが、睡眠や食事など、健康に気を付けて頑張っていきましょう。