口内炎痛い痛い😓

こんにちは😃歯科衛生士の加藤です!

私は今口内炎ができて非常に困っています。

白い口内炎ができると痛みがあり、食事をするのでさえ憂うつですよね。特に、舌の先端が口内炎になると、言葉を発するたびに痛みが走ることもあります。痛みがひどければ、「たかが口内炎…」と軽く扱うことはできません。
「なぜ、口内炎ができるのか」と考えたことはありませんか?「原因がわかれば予防することもできるはず…」とも思いますよね。この記事では「白い口内炎の原因」「一般的な治療法」を解説します。

繰り返す口内炎の原因とは?

年に1回、口内炎ができるだけなら、それほど悩まないかもしれません。
しかし、口内炎は治っても繰り返しできることがあります。口内炎の再発は、多くの患者さんにとって悩みの種になっています。
口内炎が発生する原因としてよくあるのが、「歯にあたると、そこに口内炎ができる」という訴えです。

1-1 物理的刺激は、口内炎の原因に

歯が当たるなどの物理的な刺激は、口内炎の原因になります。
同じ場所に何度も刺激が加わることを、「慢性的刺激」といいます。

慢性的刺激は、口内炎を引き起こす「リスクファクター(危険因子)」の1つです。

◆割れた歯の、尖った部分が食いこむ
◆合わない詰め物・かぶせ物が接触する
◆部分入れ歯の金具が接触する

このような刺激がずっと加わっていると、口内炎ができることが多くあります。
口の中に物理刺激の原因があるなら、早めに歯医者さんに相談しましょう。
割れた歯の治療、詰め物・かぶせ物の調整で解消できます。

1-2 口内炎には複数の種類がある

口内炎は1種類ではありません。
いくつもの種類があり、それぞれに「見た目」「痛みの程度」「リスク」などが異なります。

すべての口内炎が、物理刺激を要因とするわけではありません。
ここから先の項目では「白い色をした口内炎の種類」を含めて、より広い範囲の知識を扱っていきます。

痛みを伴う白い口内炎

まずは、白い口内炎のうち、痛みを伴う種類を解説します。
多くの患者さんが強い痛みを訴える口内炎には、「アフタ性口内炎」と「ヘルペス性口内炎」の2種類があります。

2-1 アフタ性口内炎

口内炎という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かべるのが白い口内炎ではないでしょうか?
口の中に白い炎症が現れたら、「アフタ性口内炎」である確率が高いでしょう。

刺激がないときにズキズキ痛むようなことはありませんが、物理刺激を受けると強い痛みを感じます。
そのほか、辛いもの、酸っぱいもの、しょっぱいものを口にした場合にも、痛みが出ることが多いです。

アフタ性口内炎の原因

実のところ、アフタ性口内炎の直接的な発症メカニズムはわかっていません。
ただし、このタイプの口内炎の発生確率を向上させる「リスクファクター」は、いくつか知られています。

◆体調不良
睡眠不足、ストレスの多い生活、疲労など、広い意味での体調不良です。
身体の調子を崩せば、口内炎に限らず、あらゆる病気のリスクが上がります。

◆歯磨き不足による不衛生
きちんと口の中のケアをしないでいると、口内炎のリスクが向上します。
雑菌が増えることで、粘膜が刺激を受けることも、口内炎の発生と関係があります。

物理刺激
入れ歯の金具(クラスプ)、不適合なかぶせ物など、同じ箇所に慢性的刺激を加えるものが口内にあると、口内炎リスクが高まります。

◆ドライマウス(口の中の乾燥)
唾液が不足すると、口内炎リスクが上がります。
唾液は潤滑油の役割があるので、唾液が不足することで摩擦が増え、物理刺激が起こります。
唾液には抗菌作用もあるため、唾液不足になると口内の細菌が増殖します。

◆ビタミンB群 / 鉄分の不足
栄養不良も口内炎のリスクファクターになります。
ビタミンB群、鉄分が足りないと、アフタ性口内炎の発症確率が上がります。

アフタ性口内炎の治療法

基本的には、積極的な治療をしなくても自然に治ります。
普通は1週間、遅くとも2週間以内で回復に向かうでしょう。

ただし、次のような症例は医療機関を受診してください。

◆一度に5個以上の口内炎が発生した場合
◆6mmを超える潰瘍ができた場合
◆2週間の経過観察で、回復の兆候が見られない場合

医療機関で治療を受けると、基本的に「ステロイド系の外用薬」を処方されます。
口内炎治療に使用されるステロイド系の外用薬の多くは、次のような薬です。

◆トリアムシノロン
◆デキサメタゾン

そのほか、口の中に割れた歯がある、入れ歯の金具が歯茎に当たるといった問題があれば、歯科治療・器具の調整をおこない原因を取り除きます。
ビタミン不足などの要因が考えられるなら、ビタミン剤を処方されることもあるでしょう。