歯石とりが苦手な方へ

こんにちは🌞歯科衛生士の田口です(ᵔᴥᵔ)

すっかり秋の空が広がり、秋晴れがとても気持ち良い季節になりました。
気づけばもう9月末!「お盆が過ぎたら、すぐお正月が来るね」などとよく言いますが、、年々それを実感しています👀

さて今回は、
「歯石とりが苦手な方へ」
ということで、歯科医院が苦手な方も多くいらっしゃると思います。
その中で、私たち歯科衛生士が行う「歯石取り」は、基本的に痛みが伴う処置ではありませんが、
時に痛い思いをして苦手に思っている方も多いのではないでしょうか?( ´ ▽ ` )

では何故痛みを感じるのでしょう⁈

それはきっと、歯肉炎もしくは歯周炎と言って、炎症を起こして腫れている歯ぐきを触ったからだと思います。
もちろん、そうした歯周病の治療の一環として歯石取りをする訳なのですが、
ご自身で行う歯磨きにより、歯石取りで感じる痛みをだいぶ軽減することが可能です✨

では、どうして歯肉が炎症を起こすのか⁈

歯と歯ぐきの境目に、プラーク(歯垢)や歯石が残っているから、です。

プラーク(歯垢)とは、
歯に付着した細菌が繁殖したかたまりであり、虫歯や歯周病の原因です。
歯の表面や、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目に付着している白くネバネバした塊であり、
このプラーク、わずか1mgの中に、10億個以上の細菌が生息していると言われています。

また歯石とは、
そんな細菌の塊であるプラーク(歯垢)が唾液の成分により石灰化した硬いかたまりです。歯の表面だけでなく、歯ぐきの中に潜り込み、歯の根の部分にも歯石が沈着していることもあります🦷
また歯石の表面はザラザラしているため、更にプラークが積もりやすい状態になってしまいます。

これらの細菌の塊が歯肉に付着していることにより、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなり、炎症を起こしているので、これらを可能な限り、、まずは自分で取り除くことです!

◉鏡の前でしっかり見ながら歯磨きをすること。
磨いたつもりでも、歯ぐきの際や歯と歯の間にプラークが残っていますので、鏡で磨き残しを確認しながら磨いてみてください。
◉出血するところこそ磨く。
出血すると歯ブラシを当てることを止めがちですが、細菌が付着し悪い血が歯肉の中にうっ血したものが出てきているので、血が出る所こそよく磨いて構いません。
※力の入れすぎに注意※
◉磨く場所は、歯ではなく、歯と歯肉の境目を!
歯ブラシの毛先を歯肉の方向に傾けて細かく振動程度に磨く。(シャカシャカ音が鳴らない程度に細かく動かす)
◉歯ブラシでは清掃できない歯と歯の間は、糸ようじ(フロス)の使用を!
「食後に爪楊枝が必要」なほど、隙間が空いてきた方は
歯間ブラシを!
◉歯磨き粉はつけずに水だけで磨いてみる。
初めから歯磨き粉を付けてしまうと、ミントの味でスッキリした気がしてしまったり、磨いている部分がよく見えません。歯磨き粉は最後に少量付ける程度に。

こうして自分で取れる範囲の汚れをしっかりと落とすことが出来れば、
ブラッシングだけでも、ある程度の歯肉の腫れや痛みはは改善します。
そして歯石取りの際に感じる痛みは随分と軽減できます!

「根本的な原因を見つめる」
ことが大切だと思っています✨

文章だけでは伝わらない…一人一人に合ったブラシの当て方や選び方など、直接見させていただきたいポイントはたくさんあります!!
ぜひお越しいただき、お手伝いさせてください(^^)🦷✨✨