生活スタイルに合わせたフッ素の利用方法🦷✨

みなさんこんにちは!
歯科衛生士の佐藤です(*^_^*)

9月になりだんだんと寒さが増してきましたね。
皆さんは体調は崩されていませんか?
本格的に秋が深まってくるこの頃は、昼夜の寒暖差が大きくなる時期なので体調管理が大切ですね✨

今回は、フッ素のパワーとイエテボリ法
についてお話しさせて頂きたいと思います!🦷✨

皆さんはフッ素について知っていますか??
フッ素は私たちの身近な自然界にある元素のひとつで、お茶や魚介類など多くの食品に含まれています。フッ素はむし歯予防に欠かせないだけでなく、丈夫な歯や骨をつくるために大切な役割を果たしています。
フッ素を利用する事で虫歯を防ぐことができるんです!

【虫歯予防の3つの作用】
①再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着を促進します。修復の役割です!

②歯質強化
歯の質を強くして、酸に溶けにくい歯にします。

③最近の酸産生抑制
歯ブラシで落としきれなかったプラーク(歯垢)中に潜んでいるむし歯原因菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑えます。

このような作用があるため、虫歯予防につながるのです!
では、どのようにしてフッ素を利用していけばよいのでしょうか??

フッ素の利用方法には3つあります。

1つめは、歯科医院でのフッ素塗布です。3から6ヶ月に一度9000ppmという高濃度のフッ素を塗ります。定期的に通院して塗布するのがオススメです。定期検診でのチェックと組み合わせて上手く利用されると良いと思います。
良く患者様から何才くらいからはじめれば良いのかといったご質問を頂きますが、乳歯が生え始めた段階で塗布することで、より予防効果が高まります。生えたての歯は弱く虫歯になりやすいですが、フッ素も取り込みやすい時期でもあります!成人の方はもちろんですがお子さんの歯を守るためにも、フッ素塗布をしていきましょう!✨

2つめはフッ素洗口です。4歳以上からフッ素洗口液でブクブクうがいをする方法です。
1日1回または1週間に1回の利用法があります。家庭や幼稚園・保育園では1日1回、小・中学校では1週間に1回がすすめられています。継続して使用することで予防効果が高まります。歯科医院から入手するか、要指導医薬品取扱店で購入することができます!

3つめは、ご家庭で使用されているフッ素入り歯磨き粉でのフッ素利用です。現在では市販で売られている歯磨き粉にもだいたいのものにはフッ素が含まれています。歯科医院での高濃度のフッ素を塗布することも大切ですが、日常のブラッシングでも低濃度のフッ素を取り入れることができます!

そこで、今回の本題の、「イエテボリ法」!!!
についてお話しさせて頂きます!✨
イエテボリ法とは、歯周病治療や虫歯予防、インプラントの先進国であるスウェーデンのイエテボリ大学で発案された歯磨き方法です🦷

フッ素の効果を最大限に引き出してくれる方法で、通常の磨き方ではなかなか予防できない歯と歯の間の虫歯が26%も予防できたという報告がされています👏🏻

【イエテボリ法の方法】

1️⃣歯ブラシに2cmのフッ素入り歯磨き粉をつける。
(3~5才では5mm、6~14才では1cm、15才以上では2cmが目安)

2️⃣歯磨粉を歯の全体に広げる。

3️⃣2分間バス法で歯を磨く。溜まってきた唾は吐き出さないようにする。
(バス法とは…歯ブラシを歯に対して45度の角度で当てて小さく動かして磨く方法です)

4️⃣歯磨剤を吐き出さずに10mlの水を口に含む。
(10ml=ペットボトルのキャップ1杯分くらいです❗️)

5️⃣30秒間ぶくぶくうがいをして吐き出す。

6️⃣その後最低2時間は飲食をしない。

といった方法です。少量の水でうがいをすることがポイントなので、人によっては汚れが吐き出せていないような気がする方もいらっしゃるかもしれませんね(^^;;

もし気になる時は、一回目は歯磨き粉を使用しないで汚れを落として良くうがいを行なってから、フッ素入り歯磨き粉でのイエテボリ法を行うダブルブラッシングも良いと思います!✨

また方法や気になること、ご質問があれば是非ご質問して頂ければと思います!!😊

生活スタイルは人によって様々です。自分に合った方法で上手くフッ素を取り込む事が大切ですね☺️