妊娠中の口腔内について

こんにちは!歯科衛生士の後藤です☺︎
今回は妊娠中の体調と口の中の変化についてお伝えしていきたいと思います!妊娠中は虫歯になりやすかったり、歯茎が腫れやすいことがあります。つわりで歯磨きが上手くできないことも…。今回妊娠中の体調、口腔ケアについて皆さんにアドバイスと情報提供できればと思います!

まず、妊娠の期間について!妊娠期は3つ分けられ、それぞれ状態が異なります。

1、妊娠初期(0〜15週/0〜4ヶ月)
胎児の形成が起きるので、薬やカフェインの服用に気をつけましょう。バランスのよい食生活で必要な栄養を取り入れましょう!
①月経が止まる
月経ではなく着床出血があることもあります。
②基礎体温の高温状態が続く
高温期が20日以上続き、だるさを感じます。妊娠4週頃から体温が上がるため、だるさなど風邪に似た症状が出る人もいます。
③お腹が張ったり腰が重く感じる
④吐き気などつわり症状が始まる
つわりはピークをむかえる頃です。妊娠初期の後半になれば多くの場合落ち着いてきます。

⑤尿の回数が増える
⑥精神的に不安定になる

2、妊娠中期(16〜27週/5〜7ヶ月)安定期
①尿の回数が多くなる
②便秘になりやすい
③乳房や下腹部か張る。
④体重が増える
⑤妊娠高血圧症候群、鉄欠乏性貧血になりやすい!
塩分の摂りすぎに注意するとこが必要です。薄味の味付けを心がけましょう。
⑥妊娠全期間を通して最も安定期!
歯科治療を行える時期です。普段の歯磨きもしっかり行いましょう✨

3、妊娠後期(28〜39週/8〜10ヶ月)
①胎動が激しくなる
胎動が最も激しくなる時期!赤ちゃんとのつながりを感じながらゆっくり過ごしましょう
②食欲が出てくる
③足の付け根が痛んだり、つることがある
体に痛みが生じ寝つきが悪いこともあります。昼間寝られる時に休み、睡眠不足を解消しましょう。
④お腹の膨らみがわかり始める

次に、妊娠中のお口の中の変化です。
①つわりによって口腔清掃が不良になりやすい
歯ブラシで嘔吐反射がおきることがあります。無理をしない程度に歯磨きをしましょう
②食べ物こ好みの変化や、間食の増加によってプラークが蓄積しやすい
妊娠中は味覚が偏りがちです。偏った食生活によって虫歯になりやすくなるので、気をつけましょう!
③唾液の量や性状の変化
唾液量が減少し、粘液性がでます。唾液の中和する力がも低下します。
④ホルモン環境の変化
エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの働きが活発になり、そのホルモンを栄養として利用する細菌が大幅に増えます。歯周組織の変化では、細い血管の拡張や透過性が進み、歯肉が腫れたり、出血しやすくなります。免疫反応が低下する傾向もあります。

☆妊娠中の口腔ケアアドバイス
妊娠中の口腔ケアは、生まれてるく子供のためにもとっても重要です!子供の歯の形成不全や、早産を引き起こす場合があります!
子供への虫歯菌の感染を防ぐことへも繋がります。
①食後の歯ブラシができない時には、水や洗口剤で口をゆすぐか、キシリトールガムを噛みましょう!
②歯ブラシは体調の良い時にしましょう
③吐き気がする時は顔を下向きにして磨くと少し落ち着きます!
④歯磨剤は香料の少ないものを選ぶか、好みの香料を選びましょう
⑤歯ブラシは小さめものを使ってみましょう!タフトブラシが小さくてオススメです!
⑥音楽やテレビを見ながら、あるいは入浴をしながらなど、リラックスしている時に歯磨きをしましょう!

いかがでしょうか?妊娠中は普段と体調や口腔内の状態が大きく異なります。以上のことをしっかり理解して、妊娠期間を乗り越えましょう!安定期には治療とお掃除のお手伝いをさせていただきます!お待ちしております!