薬の副作用で歯茎が腫れることがあります

みなさんあけましておめでとうございます!青葉会事務局の庄子です!いつもご利用いただきありがとうございます!今年もどうぞよろしくお願いいたします!

歯茎が腫れてしまい困ったことはないですか?歯茎が腫れる原因は病気や外傷や腫瘍や歯肉炎など色々な原因があります。そして飲んでいるお薬で歯茎が腫れてしまうこともあるのです。今日は薬の副作用で起きる歯茎の腫れについて説明していきます。

薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)

薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)とは、飲んでいるお薬の副作用で歯茎が腫れてしまう病気のことです。どれくらい腫れるか・・・というと軽度のものから歯が見えなくなってしまうくらい大きく腫れあがることもあるのです。

薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)は薬の作用によって、歯肉の内部にある繊維組織の増殖や肥厚が促されることで生じると考えられています。

薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)を副作用とする薬物

薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)を副作用とする薬物には、抗てんかん薬であるフェニトイン、高血圧症に用いられるカルシウム拮抗剤であるニフェジピン、免疫抑制剤であるシクロスポリンなどが挙げられます。

特にフェニトインは、長い間服用すると約半数の方が歯肉増殖症を発症すると言われており、症状が重度になると外科的な処置が必要になってしまうので注意が必要です。

薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)が起こりやすい方

この薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)は説明したフェニトイン・ニフェジピン・シクロスポリンなどを服用していて、さらに口腔内が不衛生な方に起こりやすいと言われています。ですので、病気で薬をどうしても服用しないといけない事は変える事がなかなか難しいので、口腔内をいつも清潔にしておく必要があります。それに、歯茎が腫れてしまうとブラッシングがしにくく口腔内の衛生管理が行き届かなくなるため、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ってしまうので注意しましょう。

検査・診断・治療

薬物性歯肉増殖症(薬物性歯肉肥大)かどうか判断するには、歯茎の腫れと服薬内容から診断していきます。ですので歯科医院に来たら問診表には必ず服用しているお薬など記入をしお薬手帳も忘れずにお持ちくださいね!

他にも単純性歯肉増殖症や歯肉線維腫症などがあるので鑑別のため病理検査を行う場合もありますし、歯周ポケット検査や虫歯がないかどうかやレントゲンや口腔内写真撮影などの一般的な歯科検査を行い判断します。

治療は原因の薬の服用を中止すれば軽減しますが・・・そうもいかないのでブラッシング指導・歯石除去などで改善するようにしていきます。また、腫れがひどい場合や歯並びに影響が出てしまう場合などは腫れた歯肉を切り取る手術も必要な場合があります。

 

歯茎が腫れてしまった時は何が原因かをしっかり診断しないといけないので、必ず歯科医院に来て検査を受けましょう(゜-゜)