年齢別の口腔ケアポイントなど②

こんにちは!歯科衛生士の遠藤です (*^▽^*)♪
今回も、ライフステージ(年齢)別の、口腔内の特徴や変化・リスク・注意点などをまとめてみます。

《小学校低学年(6~9歳)》
☆口腔内の特徴
・5~6歳から永久歯への生え変わりがはじまります。
・この時期は「混合歯列期」といわれ、乳歯と永久歯が混在している状態になります。
・歯列がデコボコしてプラーク(汚れ)が残りやすいことなどにより、虫歯や歯肉炎のリスクが高くなりやすいです。

☆虫歯のリスク
・「混合歯列期」は、歯列がデコボコしてプラーク(汚れ)が残りやすいことや、萌出直後の歯のエナメル質は未成熟なため虫歯になりやすいです。
・リスクの高い奥歯の溝は「シーラント(小窩裂溝充填)」での予防処置を行うことができます。(シーラントは歯質を削ることなく、フッ素が入った充填財で歯の溝を封鎖することで、虫歯の発生を予防します。)
・間食などの食生活のコントロールが難しくなってきます。ダラダラ食べをしないことや、飲食回数が多くなりすぎないように気をつけましょう。スポーツドリンクやジュース類などペットボトルの飲料は砂糖が多く含まれていることもあるので、普段から水分補給として何度も飲むような習慣はつけないようにしましょう。
・お子さん自身にもどうして虫歯になるのかや、おやつや飲み物での砂糖のとり方の注意などを知ってもらいましょう。

☆ハミガキの注意点
・6歳臼歯(いちばん奥の歯)をお子さん自身でもしっかりみがけるようにしましょう。
・食後のハミガキや夜寝る前のハミガキの習慣をつけましょう。
・小学生になると仕上げみがきをやめてしまいやすいですが、混合歯列期はまだ仕上げみがきやチェックを行いましょう。
・ハミガキだけでなく、フッ素ジェルでの仕上げみがき(2度みがき)やフッ素洗口などもプラスすると予防効果が高まります。

☆その他
・6歳臼歯と上下の前歯4本ずつが生えそろった歯列・かみ合わせの状態をみて、歯の矯正の判断をすることがあります。

《小学校高学年(10~12歳)》
☆口腔内の特徴
・混合歯列~永久歯列の完成時期になります。
・第2大臼歯(前から7番目のいちばん奥の歯)が生えてきます。

☆ハミガキの注意点
・お子さん自身で第2大臼歯までしっかりみがけるようにすることと、毎日のハミガキの習慣をつけましょう。

☆その他
・永久歯列が完成した歯列・かみ合わせの状態をみて、歯の矯正の判断をすることがあります。

… 一般的なことについてまとめました。気になることがありましたら、歯科医師やスタッフにお気軽にご相談くださいね!(^ ^)