年齢別の口腔ケアポイントなど①

こんにちは!歯科衛生士の遠藤です (*^▽^*)♪
今回は、ライフステージ(年齢)別の、口腔内の特徴や変化・リスク・注意点などをまとめてみます。
《乳児期(1歳未満)》
☆口腔内の特徴
・一般的には生後8~9か月頃、下の前歯から乳歯が生え始めます。(個人差があります。)

☆虫歯のリスク
・ミュータンス菌(虫歯菌)の母子感染予防が大切です。(周りの大人が口腔内をキレイにして菌を少なくしておくことや、回し食い、回し飲み、スキンシップなどからの感染に気を付けましょう。)
・ボトルカリエス(哺乳ビン虫歯)に注意。(哺乳ビンに砂糖の入った甘いジュースやイオン飲料を入れてちょこちょこ何度も飲む習慣があると、上の前歯の表側に飲み物がたまって虫歯になりやすいです。ミルクが終わったら、哺乳ビンなどのボトルに入れるのは水かお茶にしましょう。)

☆ハミガキの注意点
・ハミガキを始める前の段階として、まずはお口の中を触られることに慣れてもらいましょう。お風呂の時などにお顔を拭いたりするのと同じように、優しくお口の中を触ったりすることから始めましょう。乳歯が生え始めたら、最初はガーゼや綿棒で拭いて汚れを落としましょう。慣れてきたらハブラシを使ってみましょう。
・フッ素は、飲み込んでも問題がないように、濃度が低めのもので、ジェルやスプレー、フォーム(泡状)などのタイプがおすすめです。

《幼児期(1~5歳)》
☆口腔内の特徴
・1歳半頃に初めての乳臼歯が生えて、3歳頃までに全部で20本の乳歯が生えそろい、乳歯の咬み合わせが完成します。
・5~6歳頃、前歯の永久歯への生え変わりと、6歳臼歯の萌出が始まります。

☆虫歯のリスク
・乳歯はエナメル質の厚さが永久歯の半分で、硬度も低いため、虫歯になりやすく、進行も早いです。
・乳歯の虫歯が悪化して神経まで達すると、永久歯に影響が出る場合もあります。
・虫歯は「宿主と歯(歯質や歯列や唾液など)」、「細菌(虫歯の原因菌)」、「糖質(糖の種類や摂取回数など)」の3つの条件がそろって、「時間」が経過するとできるといわれています。フッ素の使用で歯質の強化、細菌の感染予防、ハミガキの習慣づけ、ダラダラ食べしないことや飲食の回数が多くならないようになど、気を付けましょう。

☆ハミガキの注意点
・ブクブクうがいができるようになったら、ハミガキ粉も使用しましょう。このくらいの時期から自分でもハミガキをする習慣づけもしていきましょう。
・お子さんが自分でみがいた後、仕上げみがきが必要です。
・歯間のせまい場所やリスクの高いところはフロスの使用がおすすめです。

… 一般的なことをまとめました。気になることがありましたら、歯科医師やスタッフにお気軽にご相談くださいね!(^ ^)