シーラントについて

こんにちは!
歯科衛生士の本田です。

年が明けて、もう半月も経ちました。
最近では患者様でも体調を崩されて
いる方が多いようです(>人<;)

風邪やインフルエンザなど流行っていますね。
私もこの間、お正月ぶりに実家に
帰ろうとしていたら、弟がインフルエンザ
になってしまい、帰るのを見送りました( ; ; )

マスクをして外出したり、
外から帰ったら手洗いうがい、
お家の中では加湿などをして予防して
いきましょう(^_^)

今回はシーラントについてお話ししたい
と思います。
歯科医院でお子さんが定期検診を受けたら、
「シーラントをした方がいい」など
言われたことがある方はいませんか?

シーラントとは何か……と言いますと
むし歯になりにくくするために歯の溝に
埋める材料のことです。埋めると言っても
むし歯の治療で使う材料とは
別の材料になります。

プラスチックの材料ではありますが、
シーラントの材料にはフッ素が入って
いるので、むし歯菌を寄せつけない、
歯を強くする効果が得られます。
強い噛み合わせや、歯ぎしりなどで
外れてしまうこともありますが、
何度でも埋め直しすることができ、
保険内の予防方法になります。


左がシーラントをする前、
右がシーラントをした後の写真です。
歯の溝が白く埋めてありますね( ´∀`)

また、シーラントは歯の溝に埋める材料です
ので、対象の歯は、乳歯は奥歯2本
(上下左右全部で8本)、永久歯は6歳臼歯(4本)や
12歳臼歯(4本)になります。

シーラントをオススメする時期はこちらです。

3〜5歳……乳歯の奥歯 合計8本
6〜8歳……6歳臼歯 合計4本
11〜13歳……12歳臼歯 合計4本

ただし注意点として、シーラントは
予防方法であり、むし歯治療ではないので
むし歯の歯には埋めることはできません。

また、むし歯になりかけの歯(歯科ではCOと
表記される)に関しては、COとは歯の色が
白く濁っていたり(白濁やホワイトスポットと
呼ばれる)、歯が黄色になっていたり、欠けて
しまっていたり……と様々な範囲があり、
一般的には要注意歯と言われますが、この歯には
シーラントができる場合とできない場合が
ありますので、しっかり確認してから
行っています(^_^)お子さんのCOの状態は
個人差がありますので、例えば兄弟でも
お兄ちゃんのCOの歯にはシーラントができる
けど、弟さんのCOの歯にはシーラントは
できない……なーんてこともあります( ; ; )

そして最大の注意点は、
お口を開けていられないとシーラントを
埋めることができません( ; ; )

施術の方法としては
風をかけて乾燥させてシーラントの材料を
歯の溝に流して、光を当てて固める……
この施術の間、ずっとお口を開けていただ
かなければなりません。お口を閉じて
しまったり、唾液が歯の溝に流れてしまえば
施術は最初からやり直しになってしまいます( ; ; )

当院では、定期検診を上手にお口を開けて
受けることができるお子さんにシーラント
をオススメしています。
しかし定期検診が上手にできていても、
シーラントになるとお口を閉じてしまったり、
舌が動いて唾液が入ってしまったり、
いつもと違うこと(風をかけたり、
光を当てることなど…)をするので
怖くてシーラントができないお子さんも
いらっしゃいます。そして歯が生えている
途中で他の歯よりも高さが低い場合も
施術中に唾液が入りやすく、埋めても
外れやすいため、歯が完全に生えきってから
行います。

また、ご予約のお時間が定期検診と
同じ30分間ですので、歯の本数にもよりますが、
例えば乳歯8本にシーラントをする場合、
上と下4本ずつに分ける場合がありますので
そのときはご予約を2回取っていただき、
行っています。
そして、3ヶ月ごとのの定期検診のときに一緒に
やりたいとおっしゃっていただくことも
多いのですが、定期検診もしっかり30分間
で行いますので、同じお日にちでご予約
いただくことはできないこと、またむし歯に
なってしまったら行えないので、できるだけ
定期検診でオススメされてから近いうちに
行っていますのでよろしくお願いします(^_^)

最後になりますが、シーラントは
予防方法ですので、シーラントをすれば
絶対にむし歯にならないわけでは
ありません( ; ; )
やはり毎日行う歯磨きがむし歯予防に
一番大切なことですので、引き続き
歯磨きはがんばっていきましょう!(^O^)

長くなりましたが、ご質問かあれば
当院の歯科衛生士にお聞きください(^_^)