こんにちは!歯科医師の高橋(寿)です。
8月も終わりに近づいてきました。皆さんはお盆はどのように過ごされましたか?
私は実家に帰省し、飼っている犬や猫とのんびり過ごすことができました!
さて今回は、患者さんから質問されることもある
「歯ぐきに白いものがあるけど、これは何ですか?」という疑問についてお話しします。
鏡を見たときに、
「歯ぐきに白いものがある」
「白いできものができている」
と気づくと、少し心配になりますよね。歯ぐきにできる白いものには、いくつかの原因があります。見た目が似ていても原因が違うことがあるため、自己判断が難しい場合もあります。今回は、代表的なものをいくつかご紹介します。
① 口内炎
白っぽい丸いできものがあり、触れたり食べ物が当たったりすると痛む場合は、口内炎の可能性があります。
疲れやストレス、睡眠不足、ちょっとした傷などがきっかけでできることがあります。
多くは1〜2週間ほどで自然に治りますが、なかなか治らない場合や、何度も同じ場所にできる場合は歯科医院で確認してもらいましょう。
② 白いニキビのような「フィステル」
歯ぐきに白いニキビのようなできものがある場合、歯の根の先にたまった膿の出口になっていることがあります。
これを「フィステル」といいます。フィステルは、意外と痛みが少ないこともあります。そのため、「痛くないから大丈夫かな」と思ってしまいやすいのですが、注意が必要です。
できものが一度消えても、歯の根の感染まで治ったとは限りません。
・フィステルを放置すると?
感染をそのままにしていると、歯の根の周りで炎症が続き、周囲の骨が少しずつ溶けてしまうことがあります。
また、体調を崩したときなどに急に痛みが出たり、歯ぐきや顔が腫れたりすることもあります。
感染が大きく広がると、治療が難しくなり、場合によっては抜歯が必要になることもあります。
以前に神経の治療をした歯や、大きなむし歯がある歯の近くに白いできものがある場合は、早めの受診がおすすめです。
③ 傷によって白く見えることもあります
硬い食べ物が当たったり、歯ブラシで強くこすったりして、歯ぐきに傷ができることもあります。
また、入れ歯や被せ物が当たっている場合にも白く見えることがあります。
刺激がなくなると自然に治ることもありますが、同じ場所にずっと当たり続けている場合は治りにくくなります。
④ カンジダ症
口の中に白い膜のようなものが広がっている場合は、「口腔カンジダ症」の可能性もあります。
カンジダはカビの一種で、体調や免疫状態、服用している薬などが関係して増えることがあります。
白い部分をこすると取れることがあるのも特徴のひとつです。
⑤ そのほかの粘膜の変化
歯ぐきや頬の内側、舌などに、こすっても取れない白い部分ができることもあります。
その中には「白板症」と呼ばれるものなど、経過を確認した方がよいものもあります。
安易に自己判断せず、一度歯科医院で診ていただくことをおすすめします。
まとめ
歯ぐきにできる白いものには、口内炎のように自然に治るものもあれば、治療が必要なものもあります。
特に、白いニキビのような「フィステル」は、痛みがなくても歯の根で感染が続いている可能性があります。
また、長く消えない白い部分については、念のため歯科医院で確認してもらうと安心です。
「これって大丈夫かな?」と気になるものがあれば、自己判断で長く様子を見ず、気軽に歯科医院へご相談ください。
それでは、9月も皆さまのご来院をお待ちしております。