こんにちは😃歯科医師の山岸です。🦷
今回はこれまでの貧血の内容についてまとめていこうと思います。
貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンという物質が少なくなった状態をいいます。
貧血の分類
・再生不良性貧血
・巨赤芽球性貧血
・鉄欠乏性貧血
・溶血性貧血
・出血性貧血
○再生不良性貧血
造血幹細胞の障害により、骨髄の造血機能が低下し、汎血球減少を特徴とする疾患です。
原因
・多くは原因が明らかでない特発性であるとされています。
・薬剤、放射線、化学物質などが続発性再生不良性貧血の原因となる場合もあります。
・常染色体劣性遺伝が先天的な原因となる場合もあります。
症状
血球の減少により、以下のような症状が認められます。
・赤血球減少:貧血、息切れ、動悸、倦怠感、めまい
・白血球減少:易感染性
・血小板減少:皮下出血、歯肉出血等の出血傾向
治療
・免疫抑制療法(抗胸腺細胞グロブリンとシクロスポリンの併用療法)
・造血幹細胞移植
・アンドロゲン療法(造血幹細胞刺激、エリスロポエチン産生促進)
・補助的療法(輸血など)
○巨赤芽球性貧血
巨赤芽球性貧血とは、ビタミンB12や葉酸が不足することで生じる大球性貧血です。
巨赤芽球性貧血のなかでも、胃壁細胞に対する自己抗体が原因となり、内因子の分泌が減少し、ビタミンB12の吸収障害を生じるものを悪性貧血といいます。
原因
・ビタミンB12あるいは葉酸の欠乏により生じます。
症状
・貧血共通の症状:めまい、動悸、息切れ、眼瞼結膜蒼白、易疲労感
・巨赤芽球性貧血特有の症状
・胃の無酸症
・萎縮性胃炎
・末梢神経障害(四肢末梢のしびれ)
・白髪
・舌乳頭萎縮による平滑舌
・Hunter舌炎:味覚障害や舌の痛みを伴う炎症です。
・味覚障害
・口腔乾燥
治療
・補充療法(ビタミンB12筋肉注射)があります。
・葉酸欠乏の場合は葉酸製剤の内服で対応できることがほとんどです。
○鉄欠乏性貧血
体内の鉄の貯蔵量が減少し不足することで、骨髄での赤血球生産が徐々に低下し、さらに貯蔵された鉄分がなくなり、赤血球の数が減少するだけでなく、大きさも小さくなります。
血清鉄不足やヘモグロビンの合成障害(赤血球数の減少)の場合に生じることがあり、貧血の原因として特に多いものの1つです。
また、体内の鉄分がなくなるのには数カ月かかるため、鉄欠乏性貧血はゆっくりと進行することが多く、若年~中年女性によくみられます。
鉄が欠乏する原因
・鉄の喪失:月経、妊婦、子宮筋腫、子宮内膜症、消化管出血
・鉄の摂取不足:偏食など
・鉄の吸収不足:胃粘膜低酸症(低胃酸症)、胃切除
症状
・貧血共通の症状:めまい、動悸、息切れ、眼瞼結膜蒼白、易疲労感
・鉄欠乏貧血特有の症状:スプーン状爪(匙状爪)、胃の低酸症、異食症
治療
・原因の除去(出血がある場合は止血など)
・鉄剤の経口投与あるいは注射
・食生活での鉄摂取
※各栄養素を含む食品を以下に示します。
・タンパク質:魚介類、肉、卵、乳製品、大豆製品など
・鉄分:レバー、貝類、卵黄、緑黄色野菜など
・ビタミンC:柑橘類の果実、いちごやイモ類の野菜など
・ビタミンB12:レバー、魚介類、卵、乳製品など
・葉酸:レバー、豆類、緑黄色野菜など
以上、これまでの貧血についてまとめてみました。
