甘いものを食べると歯がしみる…その原因とは?

こんにちは!歯科医師の高橋(寿)です。

6月も終わりを迎え、いよいよ夏本番が近づいてきました。今年は例年より暑さが弱いですね。

先日、韓国のチェジュ島へ旅行に行ってきました。世界遺産に美味しい料理とたくさん楽しむことができました!チェジュ島名産の黒豚を頂きましたがこれがかなり美味しかったです!海外リゾートの中でも1番日本に近いのでかなり行きやすいです。おすすめです!

さて今回は、「甘いものを食べると歯がしみる原因」についてお話しします。

「冷たいものは平気なのに、チョコレートやキャラメルなど甘いものを食べると歯がしみる。」

このような症状で来院される患者さんは少なくありません。

「甘いものがしみる=虫歯」と思われる方も多いですが、実際には虫歯以外にもいくつかの原因が考えられます。

今回は、甘いものを食べたときに歯がしみる原因と対処法について解説します。

なぜ甘いもので歯がしみるの?

歯の表面は硬い「エナメル質」で覆われています。その内側には「象牙質(ぞうげしつ)」という組織があり、さらに中心には神経(歯髄)があります。

虫歯や歯のすり減り、歯ぐきが下がることなどによって象牙質が露出すると、外からの刺激が神経へ伝わりやすくなり、「しみる」と感じます。

実は、甘いものによる刺激は温度だけが原因ではありません。

砂糖など糖分を多く含む食べ物は濃度が高く、「浸透圧」という現象が関係しています。浸透圧とは、水分が濃度の低い(薄い)ほうから、濃度の高い(濃い)ほうへ移動しようとする力のことです。

象牙質には「象牙細管(ぞうげさいかん)」と呼ばれる目に見えない細い管が無数に存在しています。甘いものが触れると、浸透圧の影響で象牙細管内の水分が動きます。この水分の動きが神経を刺激することで、「キーン」とした痛みが起こると考えられています。

この仕組みを「動水力学説」といい、現在、知覚過敏や甘いものによるしみる症状を説明する有力な考え方となっています。

甘いものがしみる主な原因

① 虫歯

もっとも多い原因です。

虫歯が象牙質まで進行すると、甘いものがしみやすくなります。さらに進行すると、冷たいものや熱いものでも痛みを感じるようになり、何もしなくてもズキズキ痛む「自発痛」が現れることもあります。

② 知覚過敏

歯ぎしりや食いしばり、強い力での歯磨き、加齢などによって歯ぐきが下がると、象牙質が露出して知覚過敏を起こすことがあります。

知覚過敏というと冷たいものがしみるイメージがありますが、甘いものでも症状が出ることがあります。

③ 詰め物・被せ物の劣化

詰め物や被せ物にすき間ができると、そこから糖分などの刺激が伝わり、甘いものがしみることがあります。

見た目では異常が分からない場合もあるため、歯科医院で確認することが大切です。

④ 歯にひび(クラック)が入っている

歯に細かなひびが入ると、そこから刺激が伝わり、甘いものがしみることがあります。

硬いものをよく噛む方や歯ぎしり・食いしばりがある方は注意が必要です。

しみる症状があるときはどうすればいい?

症状が軽い場合は、知覚過敏用の歯磨き粉を使用することで改善することがあります。

しかし、

・甘いものを食べるたびにしみる

・症状が以前より強くなってきた

・冷たいものや熱いものでもしみる

・何もしていなくてもズキズキ痛む

このような症状がある場合は、虫歯や神経の炎症が進行している可能性があります。自己判断で様子を見るのではなく、早めに歯科医院を受診しましょう。

放置するとどうなる?

初期の虫歯や知覚過敏であれば、比較的簡単な治療で改善できることが多くあります。

しかし、虫歯が神経まで進行すると、神経を取る「根管治療(歯の根の治療)」が必要になる場合があります。

症状が軽いうちに原因を見つけることで、歯をできるだけ削らず、神経を残せる可能性も高くなります。

まとめ

甘いものがしみる症状は、虫歯だけでなく、知覚過敏や詰め物・被せ物の劣化、歯のひびなど、さまざまな原因で起こります。

また、甘いものがしみるのは「糖分が神経を刺激している」わけではなく、浸透圧によって象牙細管内の水分が動き、その刺激が神経へ伝わるためと考えられています。

「最近甘いものがしみるようになった」「以前より症状が強くなってきた」という場合は、歯からのサインかもしれません。

気になる症状がある方は、我慢せずお気軽に当院までご相談ください。