こんにちは!歯科医師の山岸です!🦷
前回はインスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とし、組織の代謝障害
を引き起こす糖尿病について大まかに書いていきました。
そこで、今回は1型糖尿病と2型糖尿病について掘り下げていきます。
〇1型糖尿病
インスリンを合成・分泌する膵ランゲルハンス島細胞の破壊・消失がインスリン
作用不足の主な原因となります。
膵島細胞抗体により膵臓ランゲルハンス島β細胞が破壊されると
→インスリン分泌不能(絶対的欠乏)となり
→・血液中のブドウ糖を細胞内に取り込めない(→高血糖)
・細胞はブドウ糖をエネルギーとして利用できない(→糖代謝障害)
このような流れにて、インスリン作用不足による慢性の高血糖状態、組織の代謝
障害を引き起こし、典型的な症状が生じます。
さらに特徴を挙げていきます。
・発症年齢はおもに小児〜青年期です。
・発症因子は遺伝や自己免疫などによるランゲルハンス島β細胞破壊です。
・病態、対応
インスリン依存性:あり
インスリン分泌:絶対的欠乏
インスリン抵抗性:なし
→インスリン皮下注射は絶対的適応となります。
経口血糖降下薬は無効となります。
食事療法、運動療法は補助的に行います。
〇2型糖尿病
インスリン分泌低下やインスリン抵抗性をきたす素因を含む複数の遺伝因子に、
過食、運動不足、肥満、ストレスなどの環境因子および加齢が加わり発症しま
す。
生活習慣の不良などによりインスリン抵抗性が増加すると
→インスリン受容体数の減少、インスリンの受容体結合性が低下し
→インスリンの作用が低下することで
→インスリンが相対的に欠乏します
→・血液中のブドウ糖を細胞内に取り込めない(→高血糖)
・細胞はブドウ糖をエネルギーとして利用できない(→糖代謝障害)
このような流れにて、インスリン作用不足による慢性の高血糖状態、組織の代謝
障害を引き起こし、典型的な症状が生じます。
さらに特徴を挙げていきます。
・発症年齢はおもに中高年です。
・発症因子は遺伝や生活習慣(不規則な食生活、運動不足、肥満)です。
・病態、対応
インスリン依存性:なし
インスリン分泌:相対的欠乏
インスリン抵抗性:あり
→食事療法、運動療法が最重要となります。
経口血糖降下薬は有効です。
インスリン皮下注射は重度の場合に適応となります。
以上、1型糖尿病と2型糖尿病について掘り下げていきました。
