こんにちは!歯科医師の高橋(寿)です。
朝夕がめっきり寒くなってきましたね。体調を崩しやすい時期ですが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか?温かい飲み物や旬の果物がおいしく感じられるこの季節、お子さんもつい甘いおやつに手が伸びてしまう頃かもしれません。
そんな秋こそ気をつけたいのが、「虫歯予防」です。
今回は、虫歯を未然に防ぐ方法のひとつである 『シーラント』 についてお話しします。
🦷シーラントとは?
シーラントとは、奥歯の噛む面の溝(みぞ)に樹脂を流し込み、虫歯を予防する処置です。
専門的には「予防填塞(よぼうてんそく)」と呼ばれます。
奥歯の表面には「小窩裂溝(しょうかれつこう)」と呼ばれる細かい溝があり、ここは歯ブラシの毛先が届きにくい部分です。
この溝に食べかすや細菌が残ると、ミュータンス菌などの虫歯菌が酸を作り出し、歯の表面(エナメル質)を溶かしてしまいます。
シーラントは、その溝をあらかじめ樹脂でコーティングして虫歯の原因を物理的にブロックする予防処置です。
💡どんなふうに行うの?
シーラントの処置は痛みも麻酔も必要ありません。
流れは次のようになります。
1.歯の表面をきれいにクリーニング
2.特殊な薬剤で歯の表面を処理(樹脂が密着しやすくなります)
3.シーラント材を溝に流し込む
4.光を当てて硬化させる
歯を削らない処置ですので、初めての歯医者さんが少し苦手なお子さんでも安心して受けられます。
🍬どんな歯におすすめ?
特に効果的なのは、次のような歯です。
・6歳臼歯(第一大臼歯):最初に生える永久歯で、噛み合わせの中心となる大切な歯。
・12歳臼歯(第二大臼歯):中学生ごろに生える歯で、長く使うため早めの予防が大切。
・乳歯の奥歯:生え変わるまでの間の虫歯予防に有効。
生えたばかりの歯はエナメル質がまだやわらかく、酸に弱い状態です。そのため、生えて間もない時期にシーラントを行うと特に効果的です。
🪥シーラント+日常ケアで守る健康な歯
シーラントをしたからといって、完全に虫歯にならないわけではありません。
時間が経つと一部が欠けてしまうこともあるため、定期的な検診で状態を確認することが大切です。
加えて、次のような日常ケアもぜひ心がけてください。
・毎日の丁寧な歯みがき(仕上げ磨き含む)
・フッ素入り歯磨き粉の使用
・おやつの時間を決める(だらだら食べを防ぐ)
・3ヶ月ごとの定期検診
🍎まとめ
お子さんの歯を守るために、シーラントによる予防+ご家庭でのケア+定期検診の3本柱でしっかり守っていきましょう。
当院では、お子さん一人ひとりの歯の状態や生え変わりの時期に合わせて、最適な予防プランをご提案しています。
どうぞお気軽にご相談ください。