こんにちは。歯科医師の高橋(克)です。
本日は、全身疾患が影響する口腔内の症状についてです。
歯肉腫脹
高血圧症
服用薬の種類によって、歯肉増殖症という著しい歯肉腫脹が引き起こされる可能性があります。歯周ポケットが深くなり、その部分に自身での口腔内清掃が不十分であれば、さらに歯肉腫脹と出血を伴った強い炎症が出来てしまうので、そのような場合には医科との連携が必要になることもあります。歯科のみでの口腔ケアで症状が改善されない場合は、服用薬の変更により炎症範囲が縮小し改善される可能性もあるので、医科の主治医に服用薬の変更が可能かどうかお伺いをすることがあります。
てんかん
同様に、てんかんの服用薬にも種類によっては歯肉腫脹の副作用が現れる可能性があります。歯肉の著しい腫脹が、歯科による口腔ケアで改善されなければ、また医科による診断のもと服用薬の種類変更をすることもあるかもしれません。
口腔内乾燥症
糖尿病
慢性的な口渇の症状が出やすくなります。
シェーグレン症候群
唾液腺の機能低下により、口腔内が乾燥しやすくなります。
更年期症候群
加齢による口渇の症状が現れやすくなります。
副鼻腔炎
口呼吸により、口腔内が乾燥しやすくなります。
他放射線治療による影響やメンタル疾患なども口渇の原因になることがあるようです。
上記疾患などによる慢性的な口渇により、口腔内でのプラーク停滞やPHの変化などによりう蝕罹患率が上がってしまったり、歯周病の進行しやすくなる傾向があるようです。
上記疾患以外の服用薬にも、口渇の副作用が出やすいものも意外と多いようなので、口が乾きやすい症状があれば日常的に服用している薬の副反応を自身で調べていただくと良いかもしれません。
口腔粘膜疾患
自己免疫疾患
天疱瘡やベーチェット病など、歯磨き時に痛みを伴う炎症や口内炎ができることがあります。
カンジダ症などの感染症
白い苔状のふき取り可能な汚れの付着や、義歯の下の歯茎の赤い歯肉のピリピリした痛みが治らない時は、もしかしたら口腔内の感染がおきているのかもしれません。
免疫力低下
癌治療や手術後の免疫力低下により、口腔粘膜が荒れたり口内炎ができやすくなることがあります。
アレルギー反応
強いアレルギーであれば口唇の腫れ、弱めの反応であれば、口腔内の痒みや違和感などが出やすいです。
顎関節の症状
リウマチやメンタル疾患が影響していることもあるようです。
様々な全身症状や、服用薬、生活習慣や食習慣より、口腔内に顕著な症状が出てくることがあります。
高齢化社会と伴い、歯科のみではなく、今後は医科との連携がさらに重要な時代になってくるのかもしれません。
