インプラントのメインテナンスと清掃方法

みなさんこんにちは、歯科医師の坂本です。
今回はインプラントのメインテナンスと清掃方法についてお話しします。インプラントは天然歯とは異なり、歯根膜というクッションを持ちません。
インプラントは骨と親和性が高い素材で出来てはいますが、異物である以上、体はそれを排除しようとし、軽度の骨吸収を頭の方で繰り返します。そこが天然歯よりも口腔内細菌感染にたいして抵抗力が弱くなってしまいます。そのため、天然歯よりも注意深くメインテナンスする必要があります。
天然歯では歯周病ですが、インプラントにとっての歯周病はインプラント周囲炎と言います。
歯周病の再発防止にはメインテナンスやサポーティブセラピーが重要であるように、インプラント周囲炎にもそれらが必要です。インプラント周囲にプラークが蓄積することで発症するため歯周病と同様の処置を行います。
さらにインプラント周囲炎が軽度の場合は改善を目指せますが、重症化し骨を溶かし進行してしまうと、もう助ける治療法がないのが現状です。そうならない為にも、インプラント周囲炎をうまく予防していかなければなりません。
インプラントのメインテナンスにも当院をうまく活用していただきたいと思います。

〇ご自宅での清掃法
インプラントの維持には、セルフケアも欠かせません。
1歯ブラシ
インプラントや粘膜境界面が傷つかないように軟らかめの歯ブラシを使いましょう。
またタフトブラシのような毛束量の少ないものもお勧めです。歯磨き粉も研磨剤が入っているものは避けましょう。
2歯間ブラシ
歯間部の大きさにあわせてサイズを選びましょう。インプラントが傷つかないように中心のワイヤーがプラスチックコーティングされているとさらに良いです。
3デンタルフロス、スーパーフロス
天然歯とインプラントの歯との間を清掃するのに有効です。ただインプラント側の歯茎は通常よりも弱いので、力を入れすぎて傷つけないよう十分に注意してください。
4含嗽剤
プラークの除去や再付着防止に有効です。日常のメインテナンスにも推奨されています。
歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス、などに滴下しても有効です。

インプラントを長持ちさせるには、プロによるメインテナンスと、日常の正しい清掃法が重要です。
当院ではメインテナンスはもちろん、口腔清掃法の指導も行っていますので、気軽に相談して頂きたいと思います。