睡眠時無呼吸症候群について

こんにちは!歯科医師の山岸です!🦷

今回は睡眠時無呼吸症候群について書いていきます。

 

まず、睡眠時無呼吸症候群とは、

睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。

厳密には、睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上見られる病態です。

種類としては、閉塞性、中枢性、混合性の3種類があり、なかでも閉塞性がほとん

どです。

簡易型カプノモニターという装置でスクリーニング検査を行います。

簡易型カプノモニターにて睡眠時無呼吸症候群を指摘された場合には、睡眠時の

ポリソムノグラフィ検査(PSG)にて確定診断を行います。

 

※簡易型カプノモニター

鼻と口での呼吸の状態と血液中の酸素濃度を測定する装置です。

※ポリソムノグラフィ

睡眠中の脳波、眼球運動、心電図、換気運動、呼気流、動脈血酸素飽和度などを

継続的に測定する装置です。

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の主な原因

・形態学的因子

 肥満、扁桃肥大(アデノイド)、巨舌、上気道炎症、小下顎症

・機能的因子

 加齢(気道周囲の筋力低下)、過労、飲酒、薬物

 

中枢性睡眠時無呼吸症候群の主な原因

脳血管疾患、脳腫瘍、心不全、房室ブロック、肺胞低換気など

病態(病気によって引き起こされる体の状態や変化)

軟口蓋下垂、扁桃肥大、舌根沈下などによる上気道閉塞によりいびきや無呼吸を

繰り返します。

 

症状

・睡眠中のいびき

・10秒以上の呼吸停止(5回/時以上)

・呼吸性アシドーシス

・朝覚醒後の頭痛

・中途覚醒

・睡眠不足による疲労感

・日中の傾眠

 

検査所見

在宅パルスオキシメータによる動脈血酸素飽和度の低下が認められます。

 

合併症

不整脈、虚血性心疾患、脳血管疾患、心不全など

 

治療

・生活習慣の改善(飲酒を控えるなど)

・肥満の場合は減量

・睡眠中の経鼻的持続気道陽圧呼吸療法(nasal CPAP)

・睡眠中のスリープスプリント(オーラルアプライアンス)装着

 →下顎位を切端咬合位に近い前方位に保持し舌と咽頭後壁との距離を広げま

  す。

・口蓋垂軟口蓋咽頭形成術

 

※nasal CPAP

鼻に装着したマスクから空気による持続的な陽圧負荷をかけて気道を広げ、睡眠

中の呼吸停止を防ぐ方法(装着)です。

 

歯科治療上の注意点

・仰臥位による舌根沈下や上気道閉塞が生じやすいことに注意します。

 (できれば座位や半座位がよいです)

・静脈内鎮静法など薬剤による舌根沈下が生じやすいことに注意します。

・必要に応じて術中にパルスオキシメータを装着して動脈血酸素飽和度を確認し

 ます。

 

以上、睡眠時無呼吸症候群についてでした。🦷