歯周病と高血圧について


こんにちは!
仙台市かさはら歯科医院、歯科衛生士の佐藤です!😊

3月になり、寒い日と暖かいを繰り返していますが、体調はお変わりないでしょうか?
冬が終わるのが寂しい気持ちと、春が来るのが楽しみな気持ちです🌸

今回は、高血圧と歯周病についてお話ししていきます!

高血圧は、心血管疾患や脳卒中などの重篤な健康問題の主要なリスク因子であり、現代社会において多くの人々が悩まされている病気です。一方、歯周病は口腔内の感染症であり、歯を支える組織が炎症を起こす病気です。近年の研究により、高血圧と歯周病の間には関連があることが示されています。


高血圧は、血圧が持続的に正常範囲を超えている状態を指します。一般的に、収縮期血圧が140 mmHg以上、拡張期血圧が90 mmHg以上の場合、高血圧とされます。高血圧は、心臓や血管に過度の負担をかけ、動脈硬化や心不全、脳卒中などのリスクを高めます。生活習慣、遺伝的要因、ストレスなどが高血圧の原因となります。


歯周病は、歯を支える組織の感染症で、初期段階では歯肉炎として知られています。歯肉が赤く腫れ、出血することが特徴です。進行すると、歯を支えている骨が吸収され、最終的には歯が抜け落ちることもあります。歯周病は口腔内の細菌感染によって引き起こされ、主な原因は不適切な口腔衛生です。そのほか、喫煙や糖尿病、ストレスなどもリスク因子とされています。


研究によれば、高血圧の患者には歯周病が多いことが示されています。いくつかのメカニズムが考えられます。まず、高血圧は全身の血行を変化させ、血管の炎症を引き起こす可能性があります。これにより、歯周組織の血流が悪化し、感染に対する抵抗力が低下することがあります。

また、歯周病の炎症が全身に及ぶことで、炎症性サイトカインが血中に放出され、高血圧を引き起こす要因となることも指摘されています。さらに、歯周病はストレス反応を引き起こし、交感神経系が活性化されることで血圧が上昇する可能性もあります。


高血圧と歯周病の関連性を考慮すると、両者の予防と治療が重要であることがわかります。高血圧の管理には、食事の見直しや運動、ストレス管理が重要です。特に、塩分の摂取を減らし、野菜や果物を積極的に取り入れることが推奨されます。

一方、歯周病の予防には、定期的な歯科健診や口腔衛生の徹底が欠かせません。毎日の歯磨きに加え、フロスやうがい薬を使用することで、口腔内のバイ菌を減少させることができます。歯科医師による専門的なクリーニングも効果的です。


高血圧と歯周病は、身体の異なる部分に影響を及ぼす病気ですが、その関連は無視できません。高血圧を管理することで歯周病のリスクを減少させ、逆に歯周病を治療することで高血圧のコントロールに寄与する可能性があります。これらの病気を予防し、健康を維持するためには、生活習慣の見直しとセルフケアや定期的な歯科医院でのメンテナンスが重要です🦷