治療中に気分が悪くなってしまったら

こんにちは!歯科医師の山岸です!😬

今回は治療中に生じることのある偶発症のひとつ、過換気症候群(過呼吸症候群)について書いて

いこうと思います。🦷

過換気症候群とは極度の不安や緊張等により過換気(過呼吸)を生じるものです。

そのため、不安を感じやすい方や緊張しやすい方に生じやすいです。🫤

過換気では、息を吐き出すことばかりしてしまい、息が吸い込みにくくなります。

過換気による症状としては、口周りや手足の知覚異常や痙攣、頻脈、不整脈、胸痛、腹痛等が挙げられます。

 

このような症状が生じる流れとしては

①呼気として二酸化酸素を排出しすぎることにより血中の二酸化酸素濃度が減少します。

②呼吸中枢という神経が二酸化炭素濃度の減少を感知し、呼吸が抑制されてしまいます。

③呼吸できない息苦しさを感じてしまい、一生懸命呼吸をしようとし、さらに過呼吸となってしま

 います。

④この状態が生じることや繰り返すことにより、さらに不安や緊張が強くなってしまい過呼吸状態

 が悪化して、悪循環に陥ってしまいます。

⑤血中の二酸化酸素濃度が減少すると血液が正常値からアルカリ性へと傾くこととなり血管の収縮

 が生じてしまうことで、手足の痺れや痙攣へと繋がってしまいます。

 

このように聞くと大変な偶発症のように感じますが、命に関わるものではありません。

そのため対処としてはシンプルで、とにかくゆっくり深呼吸をすることです。

患者さんとしては不安や緊張がある場合、意識的に呼吸をゆっくりするというのは難しいと思いま

すが、命に関わるものではないこと、病気等ではなく不安や緊張からくるものであると理解できれ

ば少しずつ落ち着くことができると思われます。

その他の対処法の一つとして紙袋を口に当てて呼吸することにより、一旦吐いた呼気をそのまま吸

わせ、血中の二酸化炭素濃度を上昇させるペーパーバッグ法というものがあります。

この方法は以前はよく使用されていましたが、血中の酸素濃度の過度な低下や二酸化炭素濃度の過

度な上昇が生じ得るため行う際には注意が必要であり、使用されることは少なくなっています。

そのため一般的な対処法は安静にすることとなります。

以上、過換気症候群についてでした。

日々の診療では皆さんが安心できるよう処置前の声がけ等配慮していきますので、気になることや

不安なこと等遠慮せずお話しください。😌

*手足の痺れや痙攣、硬直をテタニーとも呼びます。

*呼気では二酸化炭素を多く吐き出すため、体内の二酸化酸素濃度の減少を感じると体内の二酸化

酸素濃度を下げないために呼吸を抑制します。

*呼吸は息を吸う吸気と息を吐き出す呼気に区別できます。