口と歯の気になる症状(続編)

こんにちは。歯科医師の高橋(克)です。

本日は、う蝕(むし歯)の予防方法や進行度に伴う処置についてと、二次う蝕についてです。

 

初期う蝕(C0 C1)

歯の表面に出来る初期のう蝕のことで、主な発生原因として、ブラッシングの状況だったり、あるいは食生活の習慣についてなどあげられます。

好発部位は、歯の表面。エナメル質表層に白濁した斑点や、黒点が認められます。

好発年齢は、若年層です。部活動などで、スポーツドリンクをこまめに摂取する習慣があったり、スイーツ好きでキャンディーなど甘いものや飲み物をを多く摂取する習慣があったりする方に多くみられます。

糖の種類としては、ショ糖、果糖、異性化糖、マルトース、フルクトースなどがむし歯の原因になりやすいと言われています。

予防方法としては、食習慣の改善と、ブラッシング方法の見直しをして、適切なホームケアをすること。それらは専門的な知識を持った人に指導を受ける必要があるので、歯科医院での継続的な指導と、高濃度のフッ素(9000ppm)塗布を患者さんが若いうちにしっかりとおこなうことです。できれば、患者さんの保護者の方も同伴していただくと、より良いかもしれません。

この時点で指導と予防がしっかりされていると、将来的に歯が丈夫になり、う蝕罹患率が低下し、歯の寿命が長くなることが期待されるのではないかと思われます。

 

進行したう蝕(C2 C3 C4)

予防ではなく治療になります。C2は歯の象牙質にまで及んだう蝕です。エナメル質の厚みがだいたい1ミリ程度と言われていますので、それ以上深くなってしまったう蝕は、予防だけでは歯の寿命を延ばすことは難しいと思われます。こうなったら速やかに、かかりつけの歯科医院で治療をおこなっていただければと思います。

 

二次う蝕

う蝕を治療した後に、何かしらの原因で詰め物の隙間から再度う蝕は発生してしまうことがあります。これを二次う蝕と呼び、治療が必要になってくることがあります。

例えばプラークコントロールが難しい位置(奥歯や親知らず付近や叢生部など)であったり、歯のかみ合わせやブラキシズムが強くて、詰め物と歯の隙間が欠けやすい状況であったり、詰め物と歯の隙間に僅かな段差があったりすると、歯の汚れが停滞しやすくなり、う蝕リスクが上がると思われます。

二次う蝕にも進行度があり、初期のものであれば、歯科医院で歯石取りをしながら高濃度のフッ素塗布で経過観察したりします。進行が速いと思われる二次う蝕であれば、治療になる可能性は高いです。