口腔機能について・トレーニング〜5月〜

皆さんこんにちは✨歯科衛生士の井上です✨

先月に引き続き【口腔機能】についてお話していこうと思います。

先月は、唾液腺のマッサージについてお話したのですが今回は食べ物の取り込みがうまくいかない場合は、唇や頬の筋肉を強化することによって改善される場合があるので以下の運動を食事前などにおこないましょう!!

●唇のトレーニング

口から食べ物をこぼす人、口を大きく開けられない人には唇をしっかり閉じる口唇閉鎖機能を改善し、口の周りの筋肉(口輪筋)の動く範囲が広がる必要があります。

①唇をとがらせて前に突き出し『うー』と大きく発声します。

②唇を一文字にして横にひいて『いー』とまた大きく発声します。

●頬のトレーニング

頬の筋肉を鍛えると、食べ物の取り込みや開口がスムーズになり、噛む力を高めるのにも有効になります。

①空気をためこむようにして、唇を閉じて頬をめいっぱい大きくふくらませ、数秒間キープします。

②唇を閉じたまま、頬を大きくへこませ数秒間キープします。これを繰り返ししましょう。

あとは、食べ物がお口に入ると、まず噛んで食物を飲み込める状態にし、 飲み込める状態になったものを食塊といいます。食塊が上手く出来ないと飲み込みも出来なくなります。そのような場合は舌の筋力不足が大きな原因になってます。舌の筋力を鍛え、動きをよくするトレーニングをおこないましょう。

●舌の筋力トレーニング

①舌を思いきり前に突き出してから、奥に引っ込めます。

②舌を前に出したまま、上下に大きく動かします。

③今度は舌を前に出したまま、左右に大きく動かします。

これらを繰り返しおこないましょう。

鏡で見ながらおこなうと大きく動かしているつもりでもあまり動いていないことがありますので見ながらおこないましょう。

口輪筋や舌筋、咀嚼筋を鍛えるトレーニングで口呼吸の改善効果もあります。

①『あー』とのどの奥が見えるくらい、大きく開けてみましょう。

②『いー』の発声で頬の筋肉が耳に近づくくらいに口角を横に引きます。

③『うー』と唇を前に突き出して発声しましょう。

④『えー』ではなく『べー』と舌を思いきり前に突き出しながら発声しましょう。

よく言われるあいうべ体操です。これも繰り返しおこないましょう。

ゆっくり継続して行うことが改善、予防になります。ひとつずつやれるところ、もしくは気になるマッサージをしてみてはいかがでしょうか?

やり方が分からない場合は、当院の先生やスタッフに声掛けてみて下さい。