こんにちは!歯科医師の山岸です!🦷
今回は象牙質知覚過敏症について書いていきます!
象牙質知覚過敏症では、神経が生きている生活歯において、象牙質という部分がなんらかの原因で露出し、そこに冷たい刺激、ブラッシング時の擦過、乾燥といった刺激が加わることにより、一時的な鋭い痛みが生じます。💥
また、刺激が取り除かれると痛みは消えます。
象牙質知覚過敏症は歯の歯茎の際あたりの歯頸部、歯の根っこあたりでよく生じます。
歯頸部はエナメル質が薄く、咬合力によるアブフラクションや小さな亀裂が生じやすく、さらに歯ブラシによる摩托や酸蝕によってエナメル質が剥離、喪失しやすいため、象牙質が露出しやすいです。
そして、歯ブラシによる摩耗やアブフラクションが生じやすい上顎犬歯、下顎前歯部、小臼歯の歯頸部に象牙質知覚過敏症が生じやすいです。
他には、加齢や歯周病の進行に伴い歯肉退縮が生じ、歯根面が露出することがあります。
この歯根面はセメント質という組織で覆われていますが、セメント質に付着したプラークが産生する酸による脱灰や過度なブラッシングによる摩耗によってセメント質の下にある象牙質が露出することがあります。
この場合においても象牙質知覚過敏症が生じます。
象牙質知覚過敏症発症のメカニズムとしては、動水力学説が最も有力と言われていますが、いくつかのメカニズムが複雑に関与しているとも考えられています。
動水力学説とは、象牙質には幾つもの管(象牙細管)があり、管の露出している部分に冷たい刺激等が加わることによって、象牙細管内の組織液に移動が生じ、この圧変化によって歯の神経を刺激して痛みを感じるというものです。
象牙質知覚過敏症で特徴的な鋭い痛みは、この組織液の急激な移動により象牙質に存在する Aδ線維の興奮によって引き起こされると考えられています。
ただし、象牙質が露出し一時的に知覚過敏症状が生じても、唾液に含まれるカルシウムイオンやリン酸イオンがリン酸カルシウムを形成し、この石灰化物で象牙細管の開口部は封鎖され知覚過敏症状は消えることが多いです。
さらに、刺激が加わることにより、特殊な象牙質が形成され、厚みを増し、刺激が遮断され痛みが生じにくくなることもあります。
なお、歯の治療やホワイトニング、歯石除去後に知覚過敏症状や一時的な痛みを生じることがあり、術後性知覚過敏と言います。
一般的に数日から1週程度で治ることが多いですが、症状がなかなか消えない場合は、歯の神経が炎症を起こしていないか、他に原因がないかを疑う必要があります。
痛み等何か気になることがあればお気軽にご相談ください。🦷