乳幼児期の栄養について

みなさん、こんにちは!
かさはら歯科医院歯科医師の室月です!

寒い日が続きますが、今年は例年より雪が少なかった印象がありますね。
これも温暖化の影響の1つなのですかね。

なんてことを言っているとこれから大雪が降り始めるかもしれませんので、突然の大雪にも対応できるように、時間に余裕を持って日々過ごしていきたいですね。

さて、今日は乳幼児期の栄養についてお話しできればと思います。

乳児の無歯期は出生から約6ヶ月頃までで、乳児期の主な栄養は母乳栄養です。

分娩後4~5日頃までに分泌される母乳を初乳といいます。

初乳はβカロテンの色で黄色をしており、分娩後10日以上経った成乳と比べてたんぱく質が多いです。

たんぱく質としては、ラクトアルブミンやラクトグロブリンが多く、感染抑制作用を持っている免疫グロブリンAやラクトフェリンが多く含まれているので、新生児には初乳を飲ませることが推奨されています。

母乳は乳児が少なくとも5ヶ月まで発育するのに必要な栄養素を含んでいます。

また母乳栄養は栄養面からだけではなく、母子間の心理的関係の面も注目されています。

母性愛は本能的に確立しているのではなく、育児の中から発達するとされていますが、母乳育児は母性愛の発達に最も有効だといわれています。

母親に抱かれて乳房を口に含んでいるときの人間関係が、乳児に対してではなく、母親にも良い影響を与えることが注目されて、母子相互作用の1つの表現とされるようになりました。

母乳栄養の利点として、その他に牛乳アレルギーの防止があります。

新生児の腸管は透過性が良いため、牛乳のたんぱく質が不完全な分解なまま吸収されたり、βラクトグロブリンのようなアレルギーのもとになる物質が吸収されて、牛乳アレルギーを引き落こす原因になると言われています。

牛乳アレルギーを防ぐためにも、乳児期は母乳栄養が良いとされています。

しかし、この時期の虫歯の原因の断トツの1位が母乳やミルクだと言われています。

それでは、いつ頃離乳を開始して、どのように離乳を進めていけばよいのでしょうか。

それはまた来月、お話しさせていただければと思います。

来月は、離乳についてと間食についてお話ししていこうと思います。