みなさんこんにちは!歯科助手の小田桐です☺︎
今回は失った歯の機能を補う「欠損補綴」の中の一つの治療方法、ブリッジについてお伝えしていきます。
人の歯は通常、親知らずを除いて全部で28本生えます。
28本もあれば、もし1本くらい抜けてしまっても大丈夫、と思われてはいないでしょうか?
歯は、全ての本数がそろって互いに力をかけ、支え合ってバランスをとっています。
たとえ1本でも失えば、お口全体のバランスが崩れ、さまざまなトラブルを招いてしまうのです。
もし歯を失ってしまったら、できるだけ早く適切な治療を受け機能を回復させることが大切です。
【ブリッジとは?】
歯がなくなってしまった部位を補う方法の一つで、両隣の歯を土台として、人工の歯を橋のように架けるものです。
欠損を補う方法は他に、義歯、インプラント、歯の移植、矯正治療などがありますが、その中でもブリッジは歴史のある治療法です。
材料は限定されてしまうものの、保険診療でも取り扱うことができます。
もちろん自費診療であれば、セラミックやジルコニアなどの審美性に優れ、健康的な材料を使用することも可能です。
【ブリッジのメリット】
・セメントを使用して固定するので、安定感に優れ、普通の歯のように咀嚼することができることです。
・入れ歯と比較すると、固定式なので違和感が少ない。
・歯を覆う部分が少ないため、ブリッジの縁が歯肉に対して悪影響を与える可能性が少ないといえます。
・治療期間が短い。
【ブリッジのデメリット】
・土台となる両隣の歯を大きく削る必要があるということです。(神経を取る治療が必要になる場合もあります)
・削った歯が虫歯や歯周病になる可能性が高くなる。
・両隣の支える歯に負担がかかる。
・歯のない部分の骨が次第にやせていくことがある。
【ブリッジが適している場合】
ブリッジは欠損部位の両隣の歯を削って作成するものですので、両隣の歯が一度も治療を受けたことがない健康な歯である場合はあまりお勧めできません。
逆に虫歯や、根の病気が原因で過去に治療を受けている歯であれば、適していると言えます。
また、歯周病が進行している場合は、歯が揺れている上に、骨が吸収しているため、インプラントによる治療が困難な場合があります。
このような場合はブリッジを装着することで、困難なインプラント治療を回避できますし、歯の揺れも止めることができるので、適していると言えます。
欠損を補う治療には様々な選択肢があり、患者さんによって優先する事項が異なります。
カウンセリングや先生と相談させて頂いた上で、お勧めの治療法をいくつか提示させていただきますので、その中でご納得いただける治療をご選択ください!