幼児期の歯並び(開咬)

こんにちは😊
歯科医師の福本です。

 暑かった今年の夏もやっと終わりましたね。急に、朝晩涼しいを通り越して寒くなりましたが、体調など崩していませんか?
 
 本題に入る前に、皆さんにどうしてもおすすめしたい花火についてお話しさせてください!


 今月上旬に、陸前高田に花火を観に行ってきました。三陸花火競技大会2023というイベントで、25組の花火師さんの打ち上げ花火とその合間にスターマインという速射連発花火が打ち上げられました。音楽に合わせて打ち上げられる花火は、とーっても素晴らしく感動🥹しました!特にスターマインは、その迫力に圧倒されっぱなしでした。春と秋の年2回開催されているので、ご興味のある方は観に行かれることをお勧めします。

 さて今月のお話は、乳歯列期(子どもの歯🦷の時期)の歯並びについてです。
 乳歯列期の噛み合わせの問題は
1️⃣反対咬合 
2️⃣交叉咬合
3️⃣開咬
4️⃣過蓋咬合
5️⃣上顎前突 
6️⃣叢生
などがあります。
 
 1️⃣2️⃣については、以前のブログでお話ししているので、今月は、3️⃣についてお話ししたいと思います。

3️⃣開咬
 上下を噛み合わせた時に、奥歯は当たっているのに前歯が開いている状態です。開咬だと前歯で麺類を噛み切ることができません。

原因
⚫︎指しゃぶり
⚫︎おしゃぶり
⚫︎寝る時に何かしらの布などを噛んだりしゃぶったりして寝付く
などです。

問題点
⚫︎顎の成長の方向が変わってしまい、成長するにつれ開咬が悪化することがある。顔が長くなる傾向がある。
⚫︎永久歯も開咬の可能性が高い。開咬のままだと、成人になった後で奥歯に負担がかかり、はやく歯がダメになってしまう可能性が高い。
⚫︎はっきりしない発音がある。
⚫︎口呼吸や舌突出癖などが起こりやすく、さらに歯並びに悪影響を及ぼす。
⚫︎将来、顎の関節に支障が出ることがある。

治療
⚫︎おしゃぶりを使っているお子さん
おしゃぶり
2歳のお誕生日までにはやめましょう。おしゃぶりによる歯並びの影響は、指しゃぶりよりも大きいです。

⚫︎指しゃぶりのお子さん


1歳 生理的なものなので、無理にやめさせる必要はありません。
2歳 言っていることがわかるようになったら、少しずつ言い聞かせてやめる方向にもっていきます。
3歳 3歳までにはやめましょう。これまでにやめることができれば、永久歯の歯並びへの影響は少ないと言われています。

⚫︎布を噛んだりしゃぶったりする癖があるお子さん

指しゃぶりと同様に3歳までにはやめましょう。

⭐️指しゃぶりのやめさせ方
指しゃぶりはしている時間が長いほどやめにくいです。やめられずに困っている保護者の方も多くいます。そこで、いくつか実際にやめることができた方法をお伝えします。
⚪︎なぜやめないといけないかをきちんと説明した上で、言い聞かせてやめさせる。たとえば、3歳の誕生日に向けてその前から言い聞かせて、誕生日をきっかけにやめさせるなど。(これが理想的ではあります)
⚪︎指しゃぶりの絵本を読んで聞かせる
(何冊か販売されています)
⚪︎指しゃぶり防止用の苦い?マニキュアを爪に塗る(わさびでやめた話は聞いたことありません)
⚪︎お子さんがしゃぶっている指と保護者の指に顔を描き、寝る前に指遊びをして寝る。寝る時は保護者が手を繋いであげる。
などです。

将来のお口の健康に影響しないように、乳歯のうちから歯並びにも気をつけましょう。