熱中症予防について

こんにちは。かさはら歯科医院のドクター高橋(千)です。毎日厳しい暑さが続いてますね。

ということで、今回は熱中症の予防についてさらに書いていきたいと思います。

 

汗による体温調節が熱中症予防のカギです。

近年「夏の暑さが増している」と言われますが、気のせいではありません。←は、1922年~2022年の5~8月の平均気温ををグラフにしたものです。上がり下がりを繰り返しながらも100年単位でみると、暑い日が多くなっていますね。

暑いとときには突然汗をかきます。

汗だくの状態はべたべたして不快ですが、じつは発汗は、体温調節に重要な役割をはたしています。

厚生労働省の説明によれば、熱中症とは「体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態」をいいます。体内に熱がこもらないよう、熱を体から逃がすはたらきをするのが「発汗」です。

太陽で熱されたアスファルトに水を撒くと、ひんやりしますよね。いわゆる「打ち水」ですが、これと同じように、汗をかいてその水分が皮膚の上で蒸発するときに、気化熱の作用で熱が奪われて体温が調節されるのです。

汗をかくには水分補給を

汗は、体内の水分を材料に生み出されます。そのため、十分な水分が摂取されていなければ適切に汗をかけず、体内に熱がこもり熱中症になるリスクがあがります。熱中症予防でこまめな水分補給が必要とされるのは、これが理由です。

また、大量に汗をかくと、体内の電解質(ナトリウムやカリウムなど)が排出され、体温の調整機能がうまく働かなくなります。経口補水液は、水分とともに電解質やブドウ糖を補うことを目的とした飲料です(ただし、塩分の制限を受けているかたには、主治医とご相談のうえご使用を)

これ以外にも、エアコンや扇風機、涼しい服装や日傘、帽子など暑さを避ける工夫や、日頃の体調管理も大切です。←に熱中症予防のチェックリストを作りましたので、お役立てください。基本中の基本ですが、大事なことですよね。

□こまめに水分補給を‼

 □のどの渇きを感じていなくても飲む

□大量に汗をかいたときは塩分も摂る

□暑さを避ける‼

⭕️室内

□扇風機やエアコンでこまめな温度調節

□遮光カーテンやすだれの利用

⭕️外出時

□日傘や帽子の使用

□日陰に入る

□こまめな休憩

□吸湿性・速乾性のある通気性のよい衣服の着用

□保冷剤や氷などで体を冷やす

ワンポイント

換気も大事です!

最近は気密性の高い在宅が多くなっていますが、日中の熱がこもりやすくなっています。窓を開けたり換気扇などを使って熱を外へ逃がしましょう!!!