乳歯とは

こんにちは!歯科衛生士の西田です🐥

先日、昔から大大大好きな米津玄師さんのLIVEに行ってきました🎤
有難いことにステージと席が近く、しっかりとお顔も拝見できましたが職業柄ついつい口元ばかりみてしまいました😂
歯並び、色、汚れ含め、口元が綺麗だと良い印象を抱きやすいというのを実感しました🤔

さてさて今回のテーマは
『乳歯について』です!

乳歯と永久歯、全く同じものだと思っていませんか?
実は乳歯は永久歯とは全然違う別物なのです!

🌟乳歯の役割として噛むことや発音に役立つことももちろんですが、永久歯の誘導というものがあります。
生え変わりの時期に、乳歯の根の部分が吸収されます。吸収が進むとほぼ歯冠のみになり自然と抜け落ち、その下にいる永久歯が正しい位置へ導かれます。

🌟乳歯と永久歯の違い
・永久歯に比べて乳歯の方がひとまわり小さい
・乳歯は白に近い色、永久歯は黄みがかった色
・歯を構成する組織には違いはないが、乳歯は永久歯と比べてエナメル質や象牙質の厚みが2分の1しかない
・乳歯の本数は全部で20本、永久歯は親知らずを含めると32本

🌟乳歯はむし歯になりやすく進行が早い
乳歯は永久歯に比べてやわらかく酸に弱いため、むし歯になりやすいです。
また、エナメル質、象牙質に厚みがないためむし歯になると一気に進行します。
小さいお子さんだと上手に痛みを伝えることが難しい場合があり、大人が気づいた時には神経にまで達しているなど、重症化するケースも少なくありません。

🌟感染の窓
感染の窓と呼ばれる1歳7ヶ月〜2歳7ヶ月の間は特に要注意です。
むし歯の原因菌は他者の唾液から感染します。
食器、お箸の共有や口移しなどが原因で大人の口腔内に存在しているむし歯菌が子供の口腔内へと侵入することからむし歯が発生します。
特にむし歯菌に感染しやすいのがこの感染の窓と呼ばれる期間です。
もちろん日頃から注意は必要ですが、特に感染の窓に該当する期間は細心の注意を払いましょう⚠️

🌟乳歯のむし歯を放置すると…
いずれ永久歯に生え変わるから、と乳歯のむし歯を放置してしまう人が稀にいますが、乳歯のむし歯こそ注意が必要です。
乳歯のむし歯を放置した場合に起こりうるリスクは
・偏食になりやすい
→むし歯により噛む時に痛みを生じたり、噛みにくくなったりすると固い食べ物を避けるようになるなど偏食になりやすくなります。
・顎が十分に発達しない
→むし歯になり上手く噛めなくなることは顎の発達にも悪影響を及ぼします。
咀嚼の回数減少により、噛む力の発育や顎の成長を妨げます。
・むし歯のリスクが高まる
→むし歯を放置していると口の中で細菌が増え続けてしまいます。
・永久歯の歯並びに悪影響
→むし歯により早急に乳歯を失うと、両隣の歯が傾いてしまい、永久歯が生えるスペースが塞がれてしまうことがあります。
・永久歯の発育を妨げる
→乳歯のむし歯が進行し歯髄まで進むと、乳歯の下で育っている永久歯の発育に悪影響を及ぼし、変形や凹みのある永久歯になる場合があります。

乳歯はいずれ生え変わるにしても大事な役割を担っています。
お子さんが少しでもお痛みを訴えた際には念の為はやめに歯科医院を受診しましょう!

ここまで読んでくださりありがとうございます🙇‍♀️