歯磨剤の成分について

みなさんこんにちは!
歯科衛生士の佐藤です!

早いもので二月も後半になり、少しずつ日が長くなっておりますね!
春の訪れもそう遠くないと感じています🌸


寒さもしだいにゆるみはじめるころではありますが、体調を崩されませんようお気をつけてお過ごしください☺︎

今回は歯磨き粉の成分である、「IPMP」「CPC」「クロルヘキシジン」についてお話ししていきたいと思います。

皆様は普段どのように歯磨き粉を選んでいるでしょうか?
値段、パッケージ、味、成分…基準はそれぞれだと思いますが、本日のテーマが皆様の歯磨き粉を選ぶお手伝いになれば良いなと思います。
まずは、それぞれの成分にどんな効果があるのかを見てみましょう。

【IPMP】
広範囲の菌に対する殺菌効果が高く、安全性にも優れていて、消毒液や化粧品、制汗剤等にも幅広く使われている成分です。
お口の中では、バイオフィルムへの浸透性に優れていて、バイオフィルム内の細菌を殺菌する効果があります。

【CPC】
お口の中の浮遊している細菌に効果があり、バイオフィルム(細菌の塊)の表層の細菌に付着して殺菌する効果があります。しかし、バイオフィルムの中までは入り込むことができません。

当院で取り扱う製品としては、チェックアップジェルミント、チェックアップルートケアに配合されています。

当院で取り扱う製品としては、システマSP-Tジェルに配合されています。

また、cpcもIPMPも配合されている製品には「システマ薬用歯間ジェル」と言う、歯間ブラシなどポイントケア用のジェルに配合されています。

【クロルヘキシジン】

菌の細胞壁に結合することで細胞膜を傷害して抗菌作用を発揮するものになります。グラム陽性菌や陰性菌を含め広い抗菌性を示します。また,歯面に吸着してプラークの再付着を抑制します。

持続力、抗菌力は高いのですが、その反面副作用が出ることもあり、当院で取り扱っているものにコンクールFという商品がありますが、安全な濃度にリニューアルされています。


今回は三つの歯周病ケアに使用される成分についてお話ししましたが、それぞれ効果や役割が違い、使う方のお口の中の状態によって、どれを選択すれば良いのかが変わってきます。

ぜひ歯磨き粉選ぶ際の参考にしてみてください。


もちろん歯磨きでバイキンを落とすことが1番大切ですが、補助的に歯磨き粉の有効成分の力を借りたり、ご自身にあったセルフケアグッズを選択することでお口の中をより良い状態に保つことができます。

ご自分のお口にはどの成分が必要か分からない方も多いかと思います。


そんな時はメンテナンスの際に、担当の歯科衛生士に尋ねてみてください。
お口の中を総合的に判断して、あなたのお口の中に今一番必要な成分と、その成分が入った歯磨剤をご紹介させていただきます。