歯列接触癖(T C H)

こんにちは😊
歯科医師の福本です。

 大寒波の影響でとても寒い日🥶が続きますね。最高気温がマイナスの日の寒さは尋常ではなかったですね。そんな日は外を歩くにはフードが欠かせません。フードの中はとっても暖かいです。また、圧雪され凍った歩道も滑りやすくなり、足を滑らせることも多々あるかと思います。私は雪国出身ではないため雪道歩きには慣れていないので、ビクビクしながら歩いています。今朝は思わぬところで足が滑り、転ばないように踏ん張ったため、脇腹あたりに無理な力がかかり、明日あたり筋肉痛にならないかと心配です😓

 前置きが長くなりましたが、本日のお題は歯列接触癖(TCH)です。この言葉は初めて聞く方が多いかと思います。 
 TCHとは、起きている時に上下の歯が噛んでいる時間が長いことをいいます。食事を含め、上下の歯が接触している時間の合計は通常17分と言われています。かなり短いと思いませんか?近年はストレス社会でTCHが増加しているのではないかと言われています。
 通常は意識していないので、自分がTCHなのか分からないことが多いです。しかし、このTCHは年齢とともに歯に悪影響を与えるようになってきます。ですので、この癖は、気づいた時点で治すことが大切です。
 
TCHの悪影響
●歯がしみたり、痛くなったりする
●歯周病が進みやすくなる

TCHの治療
絶対に治るという画期的な治療法はありません。
●一種の癖なので、こまめに意識して癖を治す
・スマホをよく使う人は
 スマホを開くと『唇を閉じて歯を浮かせる』という表示が出るようにする
・仕事でPCをよく使う人は
 PCに付箋を貼る
・家にいる時間が長い人は
 家の中のいろいろなところに、気づきのシールや付箋を貼る
・昼間TCHがある人は、就寝時も歯が噛んでいる可能性が高いため、寝る前に『唇を閉じて歯を浮かせる』と自分に10-20回言い聞かせる

●咬筋や側頭筋をマッサージして筋肉の緊張をとっていく

●歯への影響が出始めている人は
 夜に歯が噛んでいる人では、就寝時にマウスピースをつけて、歯を守る

完治するのはなかなか難しいと思いますが、少しでもTCHの時間を短くすることで、歯への負担も減少していきます。根気強く頑張りましょう!

(実は、私も就寝中に歯が噛んでいることが多く歯に影響が出始めているため、現在実践中です。やる気と根気が必要なので、引き続き意識していきたいと思います。)