みなさんこんにちは!歯科助手の小田桐です☁️
いよいよ12月になりますね!今年もあっという間に感じました🥲
本格的な寒さになってきますので、感染対策も引き続き行っていきましょう!😷
今回は歯の神経を取る治療(抜髄)についてお伝えしていきます。
⚫︎歯の神経とは?
歯の神経とは歯髄という組織のことです。
歯は、外側から、表面のエナメル質、少し柔らかい象牙質、歯髄という順番になっています。
この歯髄には痛みなどの刺激を脳に伝える機能があります。
また、歯の神経には血管も通っており、水分や栄養を歯に送るという役割もあります。
⚫︎神経を抜く治療とは?
神経だけを取る治療は根管治療と呼ばれます。
むし歯部分を削って取り除き、歯の神経部分を露出させ取り除きます。
その後、綺麗に消毒し、薬品を治療部分に入れて、むし歯菌の再侵入を防ぐという流れです。
むし歯が重症で、被せ物をしなければならない時は、歯の土台を入れていきます。
歯自体を抜く必要はなく、むし歯部分を取り除いた後の歯に治療を施します。
⚫︎根管治療が行われる場合
神経が細菌に感染した時
このような場合、
温かい物や甘い物がしみたり、何もしていなくてもズキズキと痛んだりします。
むし歯の大きさは、歯髄腔と呼ばれる神経の入っている場所まで進行しています。
歯の周囲の組織に炎症が及んでいる時
細菌に感染した状態で放置すると、神経は壊死してしまい、歯の根の先から周囲の骨に炎症が広がっていきます。
炎症は次第に広がり、骨の吸収を起こしていきますが、重苦しい感じがしたり咬むと嫌な感じがする程度です。
レントゲンをとると、根の先に病巣が出来ていることがわかります。
神経が壊死した時
むし歯ではなく打撲などが原因で神経が壊死することがあります。
細菌感染がない場合、強い症状が表れることは稀ですが、次第に歯の色が黒ずんできます。
放置すると歯の周囲に炎症が広がることがあるので、このような場合にも神経をとることがあります。
⚫︎神経を抜くと起こる症状
神経には血管が通っているので、取ることで血液が循環しなくなり、歯のコラーゲンが変色してしまうのです。多くの場合は、被せ物をして見た目を改善します。
栄養を送る血管が無くなり、歯の栄養が足りなくなり割れやすくなるのです。同時に歯の寿命も短くなってしまいます。
刺激を伝える神経を取ってしまうので、痛みを感じることができにくいです。むし歯などの異常に気づくのが遅くなってしまいます。
<抜髄後の症状と注意事項について>
〇2.3日は痛みが出る場合があります。
〇1〜2週間程度違和感や、噛むと痛む場合もあります。
〇痛みに対しては、鎮痛剤の処方をさせて頂きます。
〇治療期間中(最終的なかぶせ物や詰め物が終わるまでに期間)はなるべく噛まないように注意してください。
※かみ合わせが安定していない状態や、まだ歯自体が弱いため強く噛んでしまうと、根が割れてしまい、歯を抜く(抜歯)事になってしまう場合もあるためです。
※神経の治療中の中断は、仮の蓋をしても、長期間たってしまうと根管が細菌感染してしまい、同じように抜歯に至る場合もあります。
お痛みやお困りの際はお気軽にご相談ください!