フッ素とは

こんにちは!歯科衛生士の西田です🐣

最近は寒くなってきていよいよ冬が近づいてきましたね❄️️
少し前までは薄手の長袖を着ていましたが今はもうニットにダウンと冬仕様になってきました。
季節が過ぎ去るのが年々早く感じます。
秋冬は寒いからこそ、こたつで温まったり、お鍋が更に美味しく感じられたりと良い事もたくさんあるので、秋冬もしっかり満喫していきたいと思います🧤

さてさて今回のテーマは
『フッ素』です!
皆さんフッ素とはご存知ですか?
今日本で市販されている歯磨き粉の90%以上はフッ素が入っています。
フッ素入りの歯磨き粉を使うことは家庭でできる身近な虫歯予防になります。
フッ素について正しく理解し、活用することが大切です!

虫歯予防に使用されるフッ素は多くがフッ化ナトリウムというものです。フッ素は自然界にも広く存在する元素であり、フッ素元素の陰イオンの状態にあるものをフッ化物といいます。

★フッ化物の働き
フッ化物には主に、酸の生成を抑える、再石灰化を促す、という働きがあります。
歯に付着している歯垢の中の細菌は糖分を元に酸を生成し歯の表面を溶かしていきます。フッ化物はむし歯菌の働きを抑制し、むし歯の原因となる酸の生成を抑えます。
また、酸によって歯の表面が溶けだし(脱灰)た所が再度修復され元の健康な状態に戻ることを再石灰化と言います。再石灰化は主に唾液中のリン酸カルシウムの働きによって起こりますが、フッ化物はリン酸カルシウムの反応性を高める働きがあるため、再石灰化を促進します。

★フッ化物の注意点
フッ化物は正しく使えばとても良いものですが、用法用量を守らず過剰摂取をしてしまうと急性中毒やフッ素症を引き起こすことが稀にあります。
市販の歯磨き粉に使用されるフッ化物の濃度は1500ppm以下と定められていますが、その中でも年齢やむし歯のリスクによって推奨される濃度は違います。
例えば小さいお子様に高濃度のフッ化物入り歯磨剤を毎日使いすぎてしまうと、フッ素症が起こることがあります。フッ素症とはエナメル質の再石灰化期間中にフッ化物を過剰摂取することによって発生する歯の形成障害をいいます。
症状の程度はフッ化物の摂取量や期間により異なりますが、エナメル質に白濁や縞模様、欠損などが現れることがあります。フッ素症の影響を最も受けやすいのは小臼歯と第二臼歯、上顎の切歯です。
フッ素症の発現リスクは6歳以下の幼児期に集中しています。また、1~3歳の間は歯の中でも目立ちやすい上顎中切歯(上顎の前歯2本)がフッ素症にかかりやすくなります。この時期はフッ化物の摂取が過量とならないよう、特に注意が必要です。

自分や子供に合うフッ素濃度については年齢基準を主に確認してから選ぶ必要がありますが、むし歯のリスクが高い場合は基準よりも高濃度を推奨されることもあります。
自分がどれくらいの濃度がベストなのか分からない場合は、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう🦷

フッ素はとても良いものです。正しく使い、むし歯を予防していきましょう❕

ここまで読んで下さりありがとうございました🙇‍♀️