QOL向上について🦷✨

みなさんこんにちは!
仙台市かさはら歯科医院
歯科衛生士の佐藤です。

10月に入り、いよいよ秋めいてまいりましたね!🍁

秋空が気持ちよく過ごしやすい日が続いていますね😊

秋も紅葉など楽しみがいっぱいです!!

みなさんはQOLと言う言葉をご存知ですか?

QOLとはクオリティ・オブ・ライフの略です。
一般的に、一人ひとりの人生の内容の質や
社会的に見た生活の質のことを指し、「人生の質(生活の質)」などと訳されることが多いです。

どれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出してるか。私たちが生きる上での満足度をあらわす指標のひとつです。

みなさんはどのような時に幸福だと感じますか?

私は、食事をしたり人と会話をしていて笑っていたりするときに感じます😊

食べる・話す・笑うなどといった口腔に関する機能は、QOL(生活の質)の維持・向上に影響する基本的な機能です。

特に摂食嚥下(食べる)の機能は栄養摂取の点で重要であり、健全な身体の維持、生存に欠かせません。

また、発話での障害もコミュニケーションに支障をきたす。食べたい時に好きなものを食べ、感情・表情をもって人とコミュニケーションをとりつつ、支え合い楽しみながら暮らすことが生活の質を左右します。

また、口腔疾患が全身の基礎疾患等に影響することも知られています。

口腔の健康と全身の健康との関係については、近年の研究により口腔の健康が全身の健康に影響していることが明らかになってきています。

それは、口腔内細菌による炎症が様々な疾患の発症や悪化に影響を及ぼすというものです。

数ある口内細菌の中で耳にすることが多いのは、むし歯菌と歯周病菌だと思います。

むし歯が進むと菌が歯神経の血管に入り込み、全身を巡っていわゆる菌血症を起こし、体力の落ちている人や高齢者では心内膜炎、腎炎、関節炎、皮膚炎などの原因になりうる可能性があります。

一方、歯周病菌は血栓症や動脈硬化の原因となることや、歯周病菌の出す毒素や歯ぐきの炎症によって発生した物質が、糖尿病や肺炎、低体重児出産の誘因になることも分かってきています。

また歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の主要な死亡原因の1つである誤嚥性肺炎の原因になることもあります。

最近では、アルツハイマーにも関与しているというデータも報告されています。

 

お口の中の2大疾患と言われる「むし歯」「歯周病」は最後には歯の喪失の原因になっています。

口腔疾患により歯が喪失されてしまうと、、、

→噛む力の低下
→全身に送る栄養が少なくなる
→栄養状態の悪化
→身体・精神機能の低下
→QOLの低下

となります。

日本は長寿の国ですから、何歳になっても心身ともに健康でいられる寿命の延伸が大切だと思います。

健康であることで幸せと感じる機会も増え、QOLが向上します✨

QOL向上のためには、セルフケアの意識をもち、必要な知識を習得していくことが大切です!!🦷

現在、歯科医療の提供体制は「歯の形態の回復」から「口腔機能の維持・回復」に重心を移していく方向にあります。

定期検診で管理をしていき健康で質の高い生活を送ることができるように、私たちもサポートしていきたいと思っています🪥