乳歯だからって、むし歯になっていいわけじゃない!

こんにちは、歯科医師の福本です。
 最近、朝晩寒く🥶なってきましたね。栄養と休息をしっかりとって、体調を整えたいですね☺️コロナも減少傾向とはいえ、身近ではまだ感染者や濃厚接触者になったという話を聞きます。早く、収束してほしいです。
 
 さて、今回のお話は、【乳歯👶🏻のむし歯🦷の影響】についてです。
 時々、「乳歯👶🏻だからむし歯🦷になっても抜けるからいいかー。」などという言葉を耳にします。
 しかし、実は乳歯のむし歯は永久歯のむし歯や歯並びに大きく影響を与えるのです。

 乳歯のむし歯の怖さは
1️⃣治療しても、またむし歯になりやすい
 治療した歯は、詰め物と自分の歯の間に小さな隙間ができることが多く、そこからまたむし歯になりやすい。

2️⃣深いむし歯や神経の治療をした歯は、根っこに膿の袋を作りやすい
 乳歯は歯が薄く、また神経の穴の形が複雑なため、深いむし歯や神経の治療をしたとしても、その後、根っこの周りに膿の袋を作り、歯ぐきが腫れたり、歯が痛くなったり、永久歯の色や形に影響を与えることがある。早期に乳歯の抜歯が必要になると、永久歯のスペースを確保するために、保隙装着という金属の装置が必要となる。抜いた乳歯の場所によっては、保隙装着が自費になることもあるので、お金がかかってしまう。

3️⃣永久歯の歯並びが悪くなる
 乳歯の深いむし歯の治療後や、神経の治療をした歯があると、永久歯はその歯をよけて生えようとすることが多く、変な方向に生えてくることがある。結果として、歯並びが悪くなることがある。

4️⃣永久歯もむし歯になりやすい
 乳歯のむし歯を放っておくと、強いむし歯菌が口の中に居続けるため、新たに永久歯が生えてきた時に、むし歯になりやすい。

 これらのことを考えると、乳歯でもむし歯を作らないことが1番!ということがわかると思います。

 ですので、歯が生えてすぐからの、歯科医院での定期健診が重要になってきます。歯医者さんでは、むし歯予防のための、歯みがきの方法や間食のとり方、フッ化物の応用方法などをお伝えします☺️むし歯予防の三本柱である1️⃣歯みがき2️⃣間食のとり方3️⃣フッ化物の応用は、どれか一つだけではむし歯予防効果は発揮できません。この3つ全てをまんべんなく行うことで、むし歯予防ができます👌


 むし歯予防には、歯医者さんでの専門的なケアと、お家でのセルフケアの両方が必要です!お子さんがむし歯にならないように、一緒に頑張りましょう!