みなさんこんにちは♪
かさはら歯科医院の歯科衛生士の横澤です🍂🍁𓏲𓂅
私の大好きな季節、秋の気配がしてまいりました。夜になると、少しひやりとするこの肌寒さが、夏の終わりを感じさせると共に、秋の気配を感じます。
『終わりがあれば始まりがある』寂しくも楽しみな気持ちも、同時に訪れるこの季節の変わり目に私事ではありますが、この度、10月から、“かさはら歯科医院“から“おろしまち歯科医院“へ異動が決まりました。
季節の移り変わりと共に、心を入れ替え、新たな気持ちで医院に貢献していこうと思います!
急な決定事項により、お別れを告げることの出来なかった患者様へは心苦しく思っております。また、担当出来る機会がありましたら、今以上に成長した自分で、サポートさせてください。
前置きが長くなってしまいました💦
今回は、日本の死因の第5位である“肺炎“のなかでも多い、『誤嚥性肺炎』についてお話しさせてください。
そもそも誤嚥性肺炎とは何か知っておりますか?
人はそもそも、飲食物や唾液など口の中の固形物・液体は咽頭・食道を経て胃・腸へと消化管を進みます。
しかし、何らかの要因により本来流れるべき食道に行かずに、誤って気道である気管や肺に入ってしまうことがあり、これを誤嚥といいます。
その時に、口腔や鼻腔、咽頭内の細菌・真菌も一緒に流入することが多く、感染症を発症することがあります。
この誤嚥によって発症する肺炎のことで、発熱や倦怠感などの症状が出るほか、重症化すると命を落とすことも少なくありません。
日本人の死亡原因の5位に挙げられている“誤嚥性肺炎“は、厚生労働省の2020年人口動態統計によると、年齢が上がるごとに肺炎の占める割合が増加し、誤嚥性肺炎は3.1%と報告されています。
なお、誤嚥性肺炎はもともと体内に棲みついている常在菌が原因であり、「内因性感染」と呼ばれています。
原因となる細菌としては口腔や鼻腔、咽頭に由来する常在菌やカンジダ菌とされています。
また、誤嚥性肺炎の発症は、飲み込み等の摂食嚥下機能の低下が大きく関与しています。
高齢者は、摂食嚥下面でさまざまな機能低下を生じます。認識機能が衰えるだけでなく、歯も虫歯や歯周病で悪くなり、咳反射や嚥下反射も鈍るなど、いろいろな弊害を引き起こします。
〈高齢者の口腔機能低下の例〉
・歯の数が減少するとバランスのよい咀嚼ができず、食塊形成に悪影響が出る。
・歯数が多くても歯周病で歯に動揺や痛みがあり、効率的に咀嚼できない。
・加齢による唾液腺の萎縮や、内服薬を使用による副反応で唾液の分泌量が減り、食塊形成がうまくできなくなり、嚥下にも悪影響が出る。
・加齢に伴い舌の運動機能が低下し、歯周病や入れ歯の使用で噛む力も弱くなるだけでなく、口腔内の感覚自体が鈍る
このような口腔機能の低下により誤嚥しやすくなり、免疫力の低くなった特65歳以上の高齢者が、誤嚥性肺炎になりやすいのです。
原因菌は口腔や鼻腔、咽頭に由来します。
ですから、歯磨きや口腔ケアで口腔内の菌数を減らして清潔に保つことは、特に高齢者の誤嚥性肺炎予防にとって重要なのです。
みなさんも、誤嚥性肺炎の予防のためにも口腔ケアに力を入れていきましょう💪✨
引用文献: 時事通信社「厚生福祉」