歯周病を進行させるタバコ🚬

こんにちは!歯科衛生士の田中です。

あっという間に8月が終わり、もう少しで9月になりますね🌙🎑

今年の夏は最高気温が37℃を超えたり、続いたり…。かなり厳しい夏でしたね🌞

この反動で冬がすごく寒く感じるのではないかと不安です⛄️(田中は寒いのがとても苦手です。)

暑い時期がもう少しだけ続くと思いますが、体調に気をつけて過ごしていきましょうね!

 

本日は歯周病と煙草の関係についてお話します!

ご存知でしょうか?

喫煙は歯周病のリスクを高めることを🚬

 

タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200とも300とも言われます。

タバコを吸われる方は、お口が臭い・ヤニがつく、歯周病(歯槽膿漏)にかかりやすく、ひどくなりやすいので、治療しても治りにくいことが解っています。

歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。

 

喫煙が口腔内に与える影響

タバコを吸っていると歯肉の腫れや出血が見た目上抑えられ、患者さん自身が歯周病に気づきにくくもなります!(ですので、気づかず進行している方がほとんどです💦)

実際に治療を始めても歯肉の治りは悪く、手術を行ったとしても効果の現われ方が非喫煙者よりも低いです。

しかも、治療後経過を追っていくと、喫煙者の歯肉は再び悪くなっていく傾向にあります。

 

タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は組織への酸素供給を妨げますし、「ニコチン」は血管を縮ませるので、体が酸欠・栄養不足状態になります。

そしてニコチンは体を守る免疫の機能も狂わせますので、病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなります。更に傷を治そうと組織を作ってくれる細胞の働きまで抑えてしまうので、手術後も治りにくくなります。

また、「ヤニ」という形で歯の表面に残っているので、歯がざらざらして菌が付きやすくなるのはもちろん、いつまでもお口の中や歯肉にニコチンが染み出しつづけることになるのです。

 

しかし禁煙することで

「歯周病のかかりやすさ」は4割も減ります。手術後の治療経過も禁煙者は非喫煙者とほとんど差が無くなります。

ちなみに他の病気でも、肺癌にかかる危険は喫煙者では非喫煙者の4.5倍ですけれど、禁煙すると4年で2. 0、5年で1. 6、10年で1.4倍と着実に落ち着いてきます。

 

タバコは中毒性があることは皆さんもちろんご存知だと思います。やめるやめないに関わらず、継続することは体のためにおすすめは出来ません。禁煙することはなかなか難しいとされていますが、個人でやめられない場合は禁煙外来を受診するなど、手遅れになる前に1度タバコを吸うことでのリスクを考えてみても良いかもしれないですね🤔