こんにちは🍧🎐歯科衛生士の田中です!
皆さん夏の休暇はしっかりお体を休めることが出来ましたか?☺️
地域によっては雨がかなり降っていたようです☔
気温の変化には十分に注意して過ごしていきましょうね!
皆さんのお休み中の楽しいお話をぜひ聞かせてくださいね✨
そして今回は歯周病と全身疾患に目を向けてお話していきたいと思います!
皆さん歯医者さんに初めて受診した時のことを思い出してみてください。必ず問診票を記入いただいてると思います!(当院はプラス口頭での問診も行います。)
色々記入いただくと思いますが、その中に薬を飲んでいるか、かかっている病院はあるか、今お持ちの疾患はあるかなど細かくうかがうことがあるとおもいます。実はそこの欄はかなり重要で細かく書いて頂きたいところなのです!
何故かと言うと、今お持ちの疾患がもしかすると、お口の状態を悪化させてしまうこと、また逆にお口の状態が悪いことでお体に悪い影響がでてしまう事もありますので確認のために記入をお願いしております。
ではどんな影響があるのか今回は前編後編に分けて見ていきたいと思います。
まず歯周病の原因となるのは、歯垢と呼ばれる細菌です。歯垢は、歯磨きが不十分な部分に付着するネバネバしたものです。
歯周病のはじまりは歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状です。出血をそのままにしておくと、歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。
その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。
①狭心症・心筋梗塞
動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまい心筋に血液供給がなくなり死に至ることもある病気です。
動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていますが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染も最近では考えられています。
歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラークができ血液の通り道は細くなります。
プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところに詰まります。
②脳梗塞
脳の血管にプラークが 詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んで来て脳血管が詰まる病気です。歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています。
血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要となります。
③歯周病と糖尿病
強く疑われる人、可能性を否定できない人を合わせると2,210万人いると推定されます。
歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという複数の報告がされています。
さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると言うことです。
しかし歯周病治療で糖尿病も改善することも分かってきています!
歯周病菌は内毒素をまき散らします。
内毒素は細菌の細胞壁に含まれる毒物で、細菌が死滅しても毒は残ります。そして血液にのって全身に回ると血糖値に悪影響を及ぼします。
血液中の糖分の取り込みを抑える働きもあるため、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔してしまうのです。
歯肉の炎症が全身に多くの影響を及ぼすことは昨今の研究で明らかになってきています。
歯周病も糖尿病も生活習慣病ですから互いに深い関係があって不思議ではありません。
毎日の食生活を含めた生活習慣を見直し、歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
口腔ケアも自分一人できちんと行うのは難しいと言われています。歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアをしていきましょう。
次回にも続く…🦷