親知らず

こんにちは!歯科衛生士の西田です‪⸜‪‪‪‪‪︎🐣⸝‬‪

だんだんと夏らしさが出てきて、日によっては花火の音やセミの鳴き声が聞こえてくるようになりましたね🎇
今年は数年ぶりに仙台七夕祭りが開催されると聞き、人の多いところが苦手なので行く予定はありませんが、夏の風物詩が帰ってきたなと嬉しい気持ちになりました。
熱中症や感染症に十分気をつけながら、夏をたくさん楽しんでいきたいと思います☀️

さてさて今回のテーマは
『親知らず』です!

親知らずとは(智歯)や(第三大臼歯)とも呼ばれる、一番奥に生えてくる永久歯です。
一生生えてこない人もいれば、顎の中に埋まったままの人もいるため、全員が必ずしも生えてくる歯という訳ではありません。

親知らずが生えてくる時期はかなり個人差がありますが10代後半〜20代が一般的です。
親知らずが生えてくる20歳前後は親がその歯の生え始めを知ることがほぼないことから、親知らずと呼ばれているそうです。

親知らずは生え方によっては他の歯へ悪影響を及ぼすことがあります。
真っ直ぐに綺麗に生えてきて、しっかりと磨ける場合は問題にならないことがほとんどですが、斜めに生えてきたり、親知らずの一部が歯茎に被ったりと途中までしか生えてこなかったりすると様々な問題が生じてきます。

①むし歯
斜めに生えてきたり途中までしか生えていない親知らずはかなり歯ブラシが届きにくくむし歯にとてもなりやすいです。
親知らずと手前の歯との隣接する側面に汚れが溜まりやすく、手前の歯がむし歯になるリスクもあります。
親知らずはむし歯になれば抜くという選択肢もありますが、手前の歯は極力抜きたくない大切な歯なので、手前の歯を守るためにも事前に親知らずを抜くという選択があります。

②口臭
上記と同じ理由で、汚れが溜まりやすいという事はそれだけ口臭の原因にもなりやすいということです。また、歯茎の炎症やむし歯等から臭いの原因となることもあります。

③歯茎の炎症
智歯周囲炎と呼ばれ、親知らず付近に汚れがたまり、親知らずの周囲の歯茎に炎症が起こり、歯茎が腫れたり痛みが生じたりすることがあります。
重症化すると顔が腫れたり、口が大きく開けられなくなることもあるため、かなり怖い炎症です。
また、一度炎症が落ち着いても高確率で再発することがあるため、一度でも痛みを生じた親知らずは抜いた方が安心です。

④歯根吸収
親知らずが水平に埋伏していたりと、手前の歯に食い込むように生えてる場合、手前の歯の歯根を吸収(根を溶かす)してしまうことがあります。
手前の歯の歯根吸収が大きく進むと、手前の歯の保存が難しくなり、大切な第二大臼歯を失うことになりかねません。
親知らずを抜かずに様子を見る選択をした方は特に、定期的にレントゲン等で親知らずによる悪影響が出ていないか確認する必要があります。

親知らずは生え方や影響次第で抜く必要がありますので、万が一自分に親知らずがあるのかわからない人、一度親知らず周囲が痛んだけど放置していた人、親知らずが生えてきた人。しばらく歯科医院に行っていない人は
必ず歯科医院に行き、影響がでていないかも検査しましょう🦷

ここまで読んで下さりありがとうございました🙇‍♀️