こんにちは!
かさはら歯科医院、歯科衛生士の田口です🐠
また今年も、コロナ禍での夏の到来🍉
みなさんいかがお過ごしでしょうか☀︎
今回のテーマは「子どものむし歯」について🦷
これは、お子さんのいる家庭では、育児における悩みの一つではないでしょうか。
ちなみに私も、子育て中の親の1人です。
そんな悩ましい子どものむし歯ですが…
原因と特徴と、対策があります!
例えば、むし歯になる原因のうちの1つでも崩せれば、むし歯にはなりません👍
まず、むし歯になるには理由があり、
これらの条件が重なったときにむし歯は発生するものです🦷⚡️
体の免疫力や、抵抗力の状態、
糖分を栄養として生きているむし歯菌(ミュータンス菌)と、
その菌が作り出す酸、
酸にさらされる時間、
これらが合わさったときにむし歯は発生します。
むし歯の原因になりやすいのは、糖質の量よりも摂取頻度です。少量でも、口の中に糖質が留まる時間が長いほど、むし歯になるリスクは高まります。
人は食事を摂ると、30〜40分間は唾液のpHが下がり酸性に傾きます。
この時、歯の表面のカルシウム等のミネラルが溶け出し【脱灰】という状態になります。
そこから唾液がまた中性に戻ることで、溶け出したカルシウムやリンは歯に戻り【再石灰化】、歯は溶けっぱなしということはなく保たれています。
食事回数が少ない場合は、再石灰化が続くのに対して…
飲食回数が多くだらだら食べの場合は、いかがでしょうか…⁇😱
脱灰されている時間が長く、再石灰化が追いつきません。何も食べない(お茶か水はOK)時間をつくることが大切です💡
子どもが欲しがるジュースは、お出かけの時や特別なときにと約束し、食事やおやつとまとめてあげると理想的です!
糖はむし歯の原因の一つですが、もちろん、体にとって必要なエネルギー源でもあります。糖と言っても、例えばラムネやチューイングキャンディなどお菓子を思い浮かべがちです。果物やお米などのエネルギーになるものにも、糖は含まれます。
育ち盛りのお子さんに必要なおやつとは?
ただむし歯菌の餌になるような合成された糖ではなく、なるべくナチュラルな食べ物から糖を摂取したいものです👦👧
栄養素としても大切な糖を摂取しながら、むし歯にならないお口の環境を作りましょう!
【急性う蝕と慢性う蝕】
あきらかに歯が黒くなってるのに痛みがない。黒くなってないのに痛みがある。
虫歯にも、一般的な病気と同じように急性と慢性の2種類があります。
子どものむし歯は急性う蝕が多く、注意が必要です💦
急性う蝕は、子どもや若い人に多くみられ、進行速度が極めて速いという特徴があります。「穿通性(せんつうせい)」という進行形態をとり、下へ下へと穴が広がっていくため、歯髄炎(歯が痛い)の症状が現れるまでの期間も短いことが多いものです。色も、黄色味がかった比較的薄い着色のため色で気が付きにくく、注意が必要です💦
一方、慢性う蝕は、中高年〜高齢者がかかりやすい虫歯で、進行速度は比較的は遅いものです。こちらは患部が黒ずむのも特徴で、発見もしやすいものです。
また、お子さんに限らず、
一度むし歯になってしまうと再発しやすく、治療を繰り返し、削れば削るほど歯の寿命を短くしてしまいます。
わたしたち歯科医院でも、
なるべく削りたくない、早期予防早期発見がモットーです。
特にまだ小さいお子さんに関しては、お口の中にむし歯1号を作らないこと!
🦷家庭でのルール🏠
・毎日の仕上げ磨きで、プラーク(細菌汚れ)を取り除くこと。
・だらだら食べずに食事・おやつの時間は決めること。(食べない時間が長ければ歯は再石灰化します)
・食べたら、最後は必ず水かお茶を飲んで終わる習慣を。
・同じ箸は使わない、我が子は可愛いからこそチューは頬っぺたにとどめる事。
(むし歯も歯周病も感染症の一つです)
そして、時々わたしたちプロの目でチェック&歯磨きをお手伝いさせてくださいね✨
おやつTIMEにもメリハリをつけて、
夏休みを楽しみましょう🍦