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口と歯の気になる症状(続編)

こんにちは。歯科医師の高橋(克)です。

本日は悪性貧血に伴う舌炎についてです。

ハンター舌炎

定義:悪性貧血に伴う口腔粘膜症状で、舌粘膜が萎縮する。しみたり接触痛がある。全身的な貧血症状のほか、消化器症状、全身倦怠を伴う。貧血本態は、胃壁細胞減少による内因子分泌障害とそれに伴うビタミンB12吸収障害によって、赤芽球形成以上が起こることによる。同様の舌萎縮症は加齢、悪性腫瘍ほかによる全身状態の低下、鉄欠乏性貧血などでも起こる。鉄欠乏性貧血では、口峡咽頭部・上部消化管粘膜の萎縮を伴って嚥下障害をきたし、皮膚症状などを伴う場合、plummer vinson症候群とよぶ。

好発部位:舌

好発年齢:中高年

性差なし

臨床症状:舌は正中部を中心に舌糸状乳頭が消失し、舌表面が光沢を呈する。萎縮粘膜部はびらん・炎症を起こしやすく、しみたり、熱感、接触痛を訴えることが多い。

組織像:粘膜上皮は菲薄化し、乳頭が消失して表面は平坦である。びらんを伴い、上皮と粘膜下層に種々の程度の炎症性細胞の浸潤を伴う。

治療:含嗽、口腔洗浄・消毒 全身管理(以上口腔疾患プラクティス 編著:山本浩嗣より)

 

悪性貧血(あくせいひんけつ)とは、胃粘膜の萎縮による内因子の低下によりビタミンB12が欠如することで生じる貧血。巨赤芽球性貧血の一種。

概念 胃粘膜が萎縮することでビタミンB12の吸収に必要な内因子は低下するためにDNAの合成が障害されるために起こる。内因子の欠乏は他にも胃全摘後などにも起こる。「悪性」と呼ばれるのはビタミンB12の合成が可能になるまでは治療法がなく、致死的な経過をたどったためである。

原因 最も一般的に(温帯気候においては)、内因子によるビタミンB12の結合障害の原因は、たんぱく質である内因子が自己免疫の攻撃を受けてビタミンB12と結合できなくなるのと同様に壁細胞も自己免疫によって攻撃されて結果的に消滅していく自己免疫性萎縮性胃炎によるものである。それほど多くはないが壁細胞の喪失は、ヘリコバクター・ピロリへの感染も含めた長期間にわたる慢性胃炎を患っている高齢者に良く見受けられるような自己免疫以外のものに起因して大きく広がった萎縮性胃炎の結果の一部でもありうる。(以上Wikipediaより)

悪性貧血が舌炎を引き起こすということを、一般的にあまり良く知られていないかもしれません。舌のしびれや接触痛があるときは全身的な病気も考えられますので、かかりつけの歯科医院でご相談されてください。

 

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