乳幼児期の食事で大切なこと

皆さんこんにちは、保育士兼歯科助手の山邊です。季節はすっかり夏にかわり、暑い日が続いていますね。皆さんはこの暑い夏を、どのようにお過ごしでしょうか。私は実家暮らしなのですが、私の部屋は冷房も扇風機もなく、いつも暑い中で自然の風だけを頼りに過ごしています。元々冷房がない環境で長く過ごしてきたので、冷房が苦手な体質になり、暑い中でじわじわと汗をかいているほうがどちらかというと居心地が良くなってしまいました。

さて、今回は乳幼児の食事で大切なことについて、お伝えしていきます。

乳幼児期の「食べること」は、栄養の観点はもちろんですが、生涯の生活と健康に関わる「食」のスタート地点という意味で大切です。
食は、生涯にわたる命の源。だからこそ、その出会いの時期である乳幼児期には「食べることは楽しい」という気持ちを育てることが大切です。食べることが楽しくなるように、楽しい食事の雰囲気を作りましょう。

1,食事のリズムが持てる子ども

健康には食欲や生活のリズムが大切で、空腹感や食欲を感じ、それを適切に満たす心地よさを経験することが重要です。身体は暑ければ汗をかき、お腹が減ればグーっと音が鳴ります。ぐっすり眠ってたっぷり遊び、空腹を感じられるように、メリハリのある生活をしましょう。

2,食事を味わって食べる子ども

食事の楽しさは、おいしさを知ることから始まります。離乳期からいろいろな食品に親しみ、見て、触って、自分で食べようとする意欲を大切に、味覚や匂い、音、見た目、歯ごたえ等五感を使っておいしさの発見を繰り返す経験が重要です。

3,一緒に食べたい人がいる子ども

「仲間やみんなで食べるとおいしい!」と感じるのは、相手と気持ちが通じで心がわくわくしているからです。家族や仲間等との和やかな食事を経験することにより、安心感や信頼感を深めていくことが重要です。

4,食事作りや準備に関わる子ども

食事作りや手伝いは生活技術を高めるだけでなく、マナーや習慣を覚え、家族のコミュニケーションをはかるよい機会です。料理や買い物、栽培や収穫等、子どもの周りに食事作りに関わる魅力的な活動を増やし、時には家族や仲間のために作ったり準備したりすることで満足感や達成感を得る経験も必要です。

5,食生活や健康に主体的に関わる子ども

幼児期から食事作りや食事場面だけでなく、遊びや絵本などを通して、食べたいものを話し合う等、食べ物や身体の話題に親しむことで食べ物に興味と関心を持つようになります。思春期には自分の身体や健康を大切にする態度を身に着け、食に関する活動への参加など情報のアンテナを社会に広げることにつながります。