幼児期の食事について

こんにちは(^^)/保育士・歯科助手の本多です!

今年の梅雨入りは平年よりも早くなりそうですね☔️

日本気象協会によると、梅雨入りには、「雨がどのくらい降ったら」という基準はなく、この先1週間の予報で曇りや雨の日が多くなり始める頃に、「梅雨入り」が発表するとのこと。

早く梅雨入りするのならその分、梅雨明けが早くなって、夏らしい遊びがたくさんできたらいいなぁと思います!

さて、今回は幼児期の食事で大切にしたいことについてです。

1】楽しい雰囲気で食欲増進!

楽しく美味しい食卓を目指しましょう

近年になって「こ食」という言葉を使ってお家ご飯に警鐘が鳴っていることはご存じでしょうか?「こ食」とは家族が別々に食事を摂る「孤食」や、家族で食卓を囲むけれど別々の物を食べる「個食」、食の細いことを指す「小食」、偏り固まったものしか食べない「固食」など、それら全ての問題の総称です。

保育園では離乳食に移行してから1歳児頃までは先生と数人のお友達(0歳児さんなら2人、1歳児さんなら6人ほどでしょうか)と一緒にご飯を食べます。2歳児さん以降からは園にもよるかもしれませんがクラスみんなでご飯を食べるようになります。大好きなお友達や先生と同じご飯を一緒に食べる、楽しい食事の時間です。

家庭と保育園との1番の違いは、楽しむだけでなく、子どもが同じ年齢のお友達が食べる姿を見ることができることにあると考えています。身近な大人が美味しそうに食べることも大切ですが、他の子どもが食べる姿、食べて先生に褒めてもらえる姿を見て「僕(私)もたべてみようかな」と思うのかもしれません。

お家でのご飯は「固食」と「個食」がどうしても起きやすいので、「こ食」にならないように意識することが大切です。

夕ご飯はパパは仕事で帰りが遅くなってしまう、兄弟姉妹は習い事だったり仕方の無い理由がたくさんありますよね。なので、子どもが食べている時には一旦家事を忘れ一緒に食べる習慣をつけてみて欲しいと思うのです。

朝も忙しいけど「ちゃんと食べなさい」と支度をしながら横目に言うのではなく、用意は後にしても大丈夫なように少し時間に余裕をもてるようにし、一緒の食卓について見守ったり一緒に朝食をとるように意識してみましょう。

2】食べる順番と食事時間で進みが変わる!

食べる順番と食事にかかる時間を見直す

好き嫌いが多いお子さんの場合には食べる順番に気を遣っているパパママも多いかもしれませんね。

順番の考え方は基本的にはそうした場合と同じです。

・苦手な物は早めに食べるようにする

・好きな物は後で食べたり、嫌いな物と一緒に食べるようにする

・お茶はなるべく食後にする

などです。

この時苦手な物には、かみ切りにくい物やパサパサするものも含みます。そうしたものはなるべく早い段階で食べるクセをつけていきたいものです。

またお茶は、口にたくさん含んでしまっているときに飲ませてしまいがちなのですが、少量ずつ飲むことは難しい場合が多いので、お腹が膨れてしまうことがあります。食事中はできるだけ汁物やスープで口の中の物を流すようにするのも良いでしょう。

適切な食事の時間

お腹がいっぱいになる感覚は皆さんご存じだと思います。ではそのメカニズムは知っていますか?

人間の身体は食事を取ることで血糖値が上昇し、エネルギーが十分に摂取できた!と判断するようになっています。血糖値が上昇すると脳にある視床下部という部分の満腹中枢が刺激され、満足感やもう食べなくてもいいや!というお腹がいっぱいな状態になるのです。ちなみに胃に食事が運ばれてから満腹中枢が刺激されるまでの間には20分ほどかかると言われています。

子どもが食べ残しをする原因として好き嫌いの他に、この食事時間が大きく関わっているのです。お家では大人と一緒に食べたり、会話を楽しみながら食べることが多いと思います。この時に子どもが食べ始めてから時間が長くかかると、食事が途中であっても満腹中枢が刺激されて食べられなくなることが起こるのです。

保育園では30分を目安に食事時間を設定することが多いです。満腹中枢がお腹いっぱいと感じるまでに食べきるようにするのですね。この時に個人差があるので、食事量なども少なめを用意したりと工夫しています。保育園では皆がご飯を残さず食べられる、ということを目的にしているからです。

こうした身体のメカニズムもあるので、お家での食事時間も30分程度に決めると良いかもしれません。時間に制限があると、大人としても食べさせる意識付けになりますね。

参照:cozre