治療の繰り返しについて

こんにちは!
仙台市かさはら歯科医院
歯科衛生士の佐藤です😊

少しずつ暖かくなり過ごしやすい季節になりましたね🍃
梅雨入り間近になりましたので、体調を崩されないように過ごしてくださいね!

今回は治療の繰り返しサイクルと予防についてお話ししていきたいと思います。

お口の中に不具合があると、治療をすれば元に戻ると思っている方もいるかもしれませんが、
治療した歯は元に戻ったわけでなく、
一生リハビリの器具を付けている様なものです。

初めは小さな詰める治療でも、
虫歯治療→2次虫歯→虫歯治療→2次虫歯と、再治療を繰り返すたび、歯の切削量が増え、抜歯へと近づいていきます。


回数を重ねれば重ねるほど歯の寿命が縮まり、同じ歯の治療を5回程度繰り返すと抜歯に至り歯を失ってしまいます。



また、一本でも失ってしまうと、噛み合わせのバランスが崩れて他の歯への負担が大きくかかります。

一度治療をした歯は小さな隙間から二次虫歯にもなりやすいですし、
詰め物や被せ物が取れてしまった場合はともかく、そうでない場合は詰め物や被せ物で覆われているため、二次虫歯になった歯を目で確認できません。

このため二次虫歯は起こったこと自体が気づきにくいです。

特に最初の虫歯治療で神経を除去した場合は、痛みすら感じることがないです。

頑張って治療を受けても治療のサイクルが急速に回り出し、救えたはずの多く歯が失われてしまいます。


繰り返しの治療の結果、将来歯を失わないためには健康な歯をこのサイクルに入れない事、既にサイクルに入ってしまった歯は虫歯の大小にかかわらず、その時可能なふさわしい治療法で治療して次の段階に進まないようにする事がとても大切です。

目先の治癒だけを求めるのではなく根本の原因であるリスクをなくす予防治療が歯を守り、健康につながります。




削る量の少ない治療法であっても、耐用年数が短ければ、再治療の頻度が増え、結果として多くの歯を失うことになります。


自分の歯を長く維持するためには、耐用年数の長い治療法を選んだうえで、きちんと予防処置を行い、修復サイクルをできるだけ長くすることです。



また、口腔内は全身の様々な疾患に関わりがあります。

その口腔内を守るためには、治療だけでは難しく、定期検診で個々の問題を発見し予防をすることで、結果的に健康でいられるのです。

費用の面で考えたときにも、何度も何度も治療をして治療費用がかかるよりも、定期検診で予防をしていく方が長い目で見たときに費用がかかりません。

みなさんは安全に長く乗れるように車検や、綺麗な髪を保つために美容院でのメンテナンスをすると思います。

歯も同じように長く使っていくために定期的にチェックする必要があります。

車は問題がある部分は修理や、変えることができますが、自分の歯は変えることができないのでしっかりと予防が重要です。



私たちは患者様の過去から現在に至るまでの
お口の中の状態の変化を見極め、個人個人異なる疾患の根本原因を除去する事で、数年ごとの治療の繰り返しで歯を失う『治療の繰り返しサイクル』から抜け出すためのお手伝いをしています。

健康でQOLの高い将来を過ごすためにも予防をしっかりと行なって頂きたいです⭐️