バイオフィルムとは?

こんにちは!歯科助手の小田桐です☺︎🌼

お口の中の汚れとしてよく聞く言葉に、「歯垢」「バイオフィルム」「歯石」がありますが、それぞれの違いについてご存じでしょうか?

「歯垢」とは、食後8時間程度でできる微生物の塊のことです。食べかすが細菌の栄養源となるために、食後に発生します。

歯垢が口腔内に長時間留まって膜のようになったものが「バイオフィルム」です。

歯垢は食後の歯みがきで取り除くことができますが、膜のようになって歯に付着しているバイオフィルムの状態になると、歯科医院のクリーニングでないと取り除くのが難しくなります。

さらに、歯垢が唾液中に含まれるカルシウムやリンと反応して石灰化すると「歯石」となります。

バイオフィルムは、歯磨きした8時間後ぐらいから歯の表面に細菌が付着して仲間を増やしていきます。

そこから48時間後に菌が急成長し、72時間後には完全なバイオフィルムになります。

歯石は、プラーク(歯垢)を48時間(2日)から2週間放置すると歯石になります。

歯に付着し、虫歯や歯周病になる原因は“プラーク”です。プラークは食べかすではなく、食べかすを餌にして増殖した細菌の塊です。

そのプラークを放置すると細菌同士が結びついて“バイオフィルム”へと変わっていってしまいます。このバイオフィルムは、排水溝でみられるぬめりと同じもので、細菌の上で膜が張られた状態をさします。

台所や水回りなど、毎日のお手入れを怠ると水垢やぬめりなどが見られますよね。

お口の中も同じで、舌でさわるとぬめりやざらつきなどを感じるところがあると思います。

それがお口の中の付着物です。

【バイオフィルムがお口の中に与える影響】

バイオフィルムを放置すると歯周病が進みます。

さらに恐ろしいのが、この口腔内バイオフィルムや歯垢(プラーク)を放置すると歯周病が進み、歯ぐきが下がってきて、歯ぐきを支えるあごの骨(歯槽骨)まで溶けていきます。

そうなると最終的には、歯が抜けてしまいます。

【バイオフィルムが全身に与える影響】

歯周病が進行することにより

●狭心症・心筋梗塞

●脳梗塞

●糖尿病

●妊娠性歯肉炎

●誤嚥性肺炎

●骨粗鬆症

などの病気が発症あるいは症状の悪化が見られます。

せっかく予防治療で取り除いたバイオフィルムが再び付着するのを防ぐためにも、次の予防治療までの数か月、ご自宅でのブラッシングで綺麗なお口の状態を保ちましょう🪥✨