感染症に気を付けましょう

皆さんこんにちは。保育士兼歯科助手の山邊です。あっという間に一年が過ぎたなと感じていますが、皆さんにとって今年は、どのような一年になったでしょうか。寒さもまだまだ続きそうですが、体調管理に気をつけて、元気に新年を迎えましょう。

今回は季節の病気について、感染症が流行る今の時期に気を付けたい感染症についてや、予防策についてお伝えしていきます。

 

まずは風邪です。風邪は急性の鼻炎や咽頭炎など、上気道炎の総称のことを言います。約90%とほとんどがウイルス性のものです。

風邪は人によって症状も様々なので、鼻水や咳だけの場合もありますが、発熱がある場合は脇の下や首周り、股の付け根の内側などの太い血管がある部分に冷たいタオルや熱冷ましシートなどを置いて、体全体の温度を下げるようにしましょう。

特に子どもは発熱によって体力を消耗しやすいので、あまり動き回るようなことはせず、また、発熱による発汗での脱水を避けるためにこまめに水分補給をしましょう。更に風邪は悪化すると肺炎や中耳炎などの合併症を引き起こす可能性もあるので、3日以上発熱が続くような時はそのままにせずに、早めに病院を受診しましょう。

 

次に、インフルエンザについてです。インフルエンザの主な症状は一般的な風邪の症状と似ているものの、38~40℃の高熱が一気に出て、全身の倦怠感や筋肉痛など、全身に症状が出るのが特徴です。

インフルエンザの流行している時期に38℃以上の熱があり、筋肉痛や関節痛、頭痛や咳などの症状が出れば、すぐに病院を受診しましょう。

上記の風邪での注意事項と同様ですが、高熱からくる脱水には特に注意をして、こまめな水分補給を心掛けましょう。また、インフルエンザは毎年特徴を変えて新型として出てきますが、その都度どんな特徴があるのかをニュースなどでチェックしつつ、予防接種も出来るだけ受けるようにしましょう。

 

次に百日咳です。百日咳は呼吸器系の感染症で、乳幼児によく見られる病気です。

初期症状は風邪と変わりませんが、2週間ほど経ったあたりに激しい咳が出始め、呼吸音が「ヒュー」という息苦しい音になることが特徴です。

大人や年長児が感染すると、百日咳という名前だけああって「咳の長引く風邪」という程度で済むことが多いものの、年少児や乳児がかかってしまうと、脳障害が残るなど命に関わることもあります。一度の咳で何度も繰り返し咳き込むような症状があれば早めに病院を受診しましょう。

 

この他にも多くの感染症がありますが、まずはかからないように予防を徹底することが大切です。

新型コロナウイルスの流行により、手洗いうがいなどは当たり前になっていますが、うがいが難しい年齢のお子さんであれば、口の中をうるおしてあげることでもウイルスなどの繁殖をおさえることが出来るので、飲み物をあげるようにしてください。

また、手洗い後に使用するタオルの共有はやめましょう。タオルを経由してウイルスなどに感染することがありますので、出来るだけタオルは別々にして、なおかつこまめに取り替えて清潔な状態を常に保ちましょう。

そして、マスクも現在は当たり前になっていますが、感染してしまった後も周囲の人にうつさないためにマスクをしたり、症状が治まった後でもしばらくの期間はウイルスなどが便から出ているので、オムツ交換後はしっかり手を洗い、使用後のオムツもしっかりと密封して捨てるようにしましょう。